小野童心に帰った「暴れたい」再度欧州も
フェイエノールトから4年半ぶりに浦和に復帰したMF小野伸二(26)が、新たな1歩を踏み出した。26日に埼玉スタジアムで新加入会見に臨み、背番号18の新ユニホームも披露した。会見後は大原練習場に直行し、早速チームメートと約30分間の自主トレを行うなど精力的な動き。この日来日した日本代表ジーコ監督(52)には、29日からの代表宮崎合宿に追加招集したい意向を示された。さらにクラブが希望している代表の米国遠征後のシドニー合宿合流にも前向きな姿勢を見せるなど、フル回転の覚悟で挑む。
自然と童心に帰れた。会見後にピッチに場所を移しての新ユニホーム姿をお披露目。4年半ぶりに赤いユニホームに袖を通し、軽やかなリフティングを見せると柔和な表情を取り戻した。約15台のカメラ、総勢152人の報道陣に囲まれた会見。欧州スタイルの席上での契約書サインの瞬間に無数のストロボの閃光(せんこう)が走った。異常な注目度に表情も硬め。だが、1番輝ける緑の芝の上で「このピッチの上で1日でも早く暴れることができるのを楽しみにしています」と心躍らせた。
「今日から挑戦という言葉を胸に、1日1日を大事にステップアップしたい」。会見での言葉を即、行動に移した。埼玉スタジアムから練習場に直行し、MF平川と約30分間パス交換などボールと戯れた。清水商時代の同級生でもある親友を「短い時間だからコンディションは分からないけど、テクニックはさすが」とうならせた。
日本代表とクラブ両立のためなら、フル回転もいとわない。浦和からは代表の米国遠征後、三都主ら他の代表3選手とともにシドニー合宿合流を要請された。3月4日のJ開幕まで日本→米国→オーストラリア→日本→ドイツを動く超強行軍になるが「伸二は『オーストラリアは行ったことがないので楽しみ』と言っていた」と犬飼社長が話したように、快く応じた。滞在は2、3日程度だが、実戦に加わる可能性もある。
今季のタイトル総なめ、来季のACL制覇という浦和の野望の中心に、小野がいる。だが、欧州への思いも捨てていない。「欧州移籍の希望? もちろん、あります」。クラブ側も好条件のオファーがあれば、交渉のテーブルに着く準備はある。
ケガで失われたものを浦和で取り戻し、W杯、そして再度の欧州挑戦につなげる。「長谷部、ポンテは素晴らしいイメージを数多く持っている。僕は去年1年間プレーできなかったので、イメージをより多くするためにいい環境」。小野が原点から出発する。【広重竜太郎】
[2006/1/27/09:28 紙面から]
写真=小野は背番号「18」をつけ埼玉スタジアムへ戻ってきた(撮影・川口晴也)
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