浩二スイス移籍!バーゼル30日正式契約へ
マルセイユMF中田浩二(26)の、スイスリーグ1部バーゼルへの移籍が28日、決定的となった。マルセイユが公式サイトで、クラブ間合意に達したと発表した。移籍期間は今シーズン末の5月中旬までで、中田浩は一両日中にもバーゼルに向かい、メディカルチェックを受け30日に正式契約を結ぶ予定。昨年12月にイスラエルのクラブからオファーが来たことに端を発した移籍問題は、中田浩自身が望む欧州近隣の強豪クラブへの移籍で決着した。
1月の移籍市場が閉まる3日前の、駆け込み移籍だった。中田浩は20日から3日間、スペイン南部ラマンカで行われたバーゼルの合宿に緊急参加し、事実上の入団テストを受けた。その後、バーゼル側が再度の練習参加と、親善試合2試合の出場を求めたが、マルセイユ側が拒否。一時は暗雲が立ち込めたが、その後マルセイユが軟化し一気にクラブ間合意へと進んだ。
追い風もあった。スイス代表DFミュラーが、リヨンに今シーズン末までのレンタルで移籍したことで、バーゼル側がDFの緊急補強を迫られた。右寄りのセンターバックのミュラーに対し、中田浩は左サイドバックと位置の違いはあったが、獲得に踏み切った。
中田浩にとって、苦しいシーズンだった。出場機会に恵まれず、リーグ戦4試合を含め公式戦出場は10試合。11月30日のUEFA杯レフスキ・ソフィア戦以降は出番もなくなった。前線にどんどん押し上げる、攻撃的なマルセイユの中、守備的で堅実なプレーは受け入れられなかった。
契約が満了する、W杯までの残留を明言したが12月中旬に、イスラエルリーグのベタル・エルサレムからオファーが来たことで状況は一変した。クラブが移籍への動きを急速に進め、現地へ視察にも行った。年俸150万ドル(約1億7250万円)の3年契約と破格も、欧州主要国リーグへの移籍を目指し固辞。ウクライナからのオファーも断った。そのため、アマチュア中心のリザーブチームからも外され、個人練習を続ける日々を送っていた。
バーゼルはスイスリーグで首位を走り、昨年11月のW杯欧州予選プレーオフ、トルコ戦にも3選手を送り込んだ、同国屈指の名門だ。マルセイユで失った実戦経験を積めるばかりか、高いレベルの中で自らを磨くことができる。ドイツとの国境にも近く、目標のW杯にはうってつけのクラブだ。中田浩がスイスからW杯へ向け一から仕切り直す。
[2006/1/29/07:37 紙面から]
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