小野マジック!トップ下で浦和活性化
【シドニー(オーストラリア)14日(日本時間同日)=栗田文人】日本代表MF小野伸二(26)が浦和のメンバーの長所を1日で引き出した。前日から浦和のシドニーキャンプに合流した小野が、紅白戦にトップ下として出場。その効果で周囲の選手が生き生きと動き回った。直接得点にこそ絡めなかったが、チームリーダーとしても存在感を強烈に見せつけた。
メンバーの特徴を掌握した。開始12分、小野はトップ下のコンビを組むMFポンテからのパスを左に流れて受けると、右サイドを駆け上がったFW永井にピンポイントのパス。25分には同じ形をつくってFWワシントンの決定機を演出した。終了間際には、自身が右サイドを駆け上がってポンテからのパスを受けるとワシントンへ完ぺきなクロス。開始早々のDF闘莉王のゴールも、小野が右に流れて空いた中央のスペースを突いたものだった。
小野は「決め事というのはなくてまだ自由にやっているけど、この前(5日の浦和ユース戦)よりも良かったね。明日の試合(マルコニー戦)で攻撃になったときにどう動くか確認したい」と、ほぼ開幕メンバーとの連係に手応えを感じた様子。前半だけで5回もドリブルでゴール前まで上がった闘莉王も「彼が入ると自分が上がるタイミングが良くなる」と絶賛した。
オフだった前日午後にはチームメートとビーチでリフレッシュ。この日午前のフィジカル練習でも常に先頭に立ち、声を出して雰囲気を盛り上げた。「開幕に向けて知らない人とコミュニケーションを取っていきたい。時間は少ないけど(特徴は)試合の中でイメージしていきたい」。その言葉をそのまま実践した。この日初めて試合で小野のパスを受けたワシントンも「代表が入るとレベルが上がる」と、その効果を実感していた。
今日のマルコニー戦は前半だけ出場して、試合開始3時間後には日本に向けて機上の人になる。「時差ボケ? ないです」。日本代表で、J優勝候補の浦和で、小野はリーダーとして1人2役を平然とこなす。
[2006/2/15/08:49 紙面から]
写真=練習後にボールをヘディングして遊ぶ浦和MF小野
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