東京Vラモス監督ドキドキの1勝/J2
<J2:東京V4−1徳島>◇第1節◇4日◇国立
東京Vのラモス瑠偉新監督(49)が、初陣を白星で飾った。開幕戦で徳島と対戦。先制を許したが1−1で折り返したハーフタイムにラモス流の「暗示」をかけ、硬さの見えた選手を鼓舞。後半の3得点の猛攻につながり、4−1の大勝に導いた。降格組では柏は1−1で湘南と引き分けたが、神戸は0−3と草津に惨敗した。新加盟の愛媛は1−0で、FWカズ率いる横浜FCを破った。
勝った。ラモス新監督は拳を強く握り、小さくガッツポーズを決めた。都並コーチとガッチリと握手し、柱谷コーチと熱い抱擁。ヴェルディ黄金期メンバーと一緒に、記念すべき初勝利を喜んだ。93年5月15日、選手としてのJリーグデビュー戦は国立で1−2と横浜に敗れたが、監督ラモスの初陣は白星だった。
「ハラハラ、ドキドキ、イライラでした。Jの監督はつらいもんやなあ。残り試合持つかなぁ。心臓に悪い」。渋い表情で振り返った。だが、選手とともに戦った勝利だ。相手の徳島田中監督は1度もベンチを出なかったが、90分間で36回もベンチとピッチを往復。大声で指示を出し、声をからした。観衆7587人の大半が東京Vサポーターだったが、MF大橋は「監督の声しか聞こえなかった」。熱意が実を結んだ。
ラモス流の「暗示」も見事にハマった。前半23分に今季J2で最初に失点した。「相手を自由にさせすぎ。みんなを落ち着かせるため、オレがユニホーム着て出ようかと思ったよ」。それでも何とか1点を返し、同点で折り返したハーフタイム。指揮官がゲキを飛ばした。「自信持てよ。大丈夫って。楽しくやりなさい」。得意のカミナリではなく、緊張でガチガチに硬まった選手の心と体を解きほぐした。すると後半、ゴールラッシュ。FWバジーリオの2得点などで逆転した。
「何で硬くなるか分からなかった。目立とう精神がない。勝ててうれしいけど、反省点も、試合もまだまだたくさんある」。中3日で8日には、再び国立でアジアCLの蔚山現代戦を迎える。「強いのは分かってる。勇気持って、自信持って、チャレンジしていくだけ」。初陣は飾ったが、戦いはこれからが本番。熱いハートで選手と一緒に、常勝街道を突っ走る。【井上満夫】
[2006/3/5/08:45 紙面から]
写真=東京Vラモス監督は後半40分、バジーリオのゴールに雄たけびをあげて喜ぶ(撮影・為田聡史)
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