三都主復活FK弾、浦和快勝/J1
<J1:浦和3−1磐田>◇第2節◇11日◇埼玉
浦和は磐田との「代表マッチアップ」対決をMF三都主のゴールなどで3−1と制し、今季初勝利を挙げた。
MF三都主には蹴る前から確信があった。ペナルティーエリア外右寄り、約22メートル地点は「自分のゾーン」。小野、ポンテら名手も暗黙の了解でキッカーを譲る。「GKサイド(正面右)が空いていた。能活(GK川口)と勝負」。左側に立たせたワシントンの存在感で川口に的を絞らせない。代表の僚友に対し、完全優位に立った。助走から左足を振るとボールは3枚のカベの上を越しゴール右隅へ。完ぺきなFKが前半42分に生まれた。
心が折れかけていた。2月のフィンランド戦では磐田MF村井に先発を譲り、同ボスニア・ヘルツェゴビナ戦では左サイドバックで守備の穴を露呈。高まる批判に新聞に目を通さず、帰国直後は思い詰めた表情を見せていた。「3−5−2は浦和でもやっている形だから慣れている。でも4バックでもドンドン仕掛けないと…」。持ち味の攻撃に移れないジレンマ。歌を忘れたカナリアのようだった。
だがこの1週間で気分を一新。9日の練習後には「自信を失った。次の試合はいい感じで迎えられない」と1分間ほど愚痴った後「アレ〜、何て(笑い)。信じました?」と冗談を言う余裕もあった。この日は髪に2本のラインを入れ、闘志を表現した。
昨年は初得点に28戦を要したが、今年は開幕2戦目で1発。FK通算9得点目で過去7人が記録したFK2ケタ得点に王手をかけた。FKだけでなく、左サイドで磐田DF鈴木を何度も1対1で抜き去った。この一戦では代表村井との存在感は歴然。「FK弾後のダンス? サンバです。今年はサンバで行く」と圧勝に舌も滑らか。ラテンのリズムに乗って、三都主が復調する。【広重竜太郎】
[2006/3/12/08:39 紙面から]
写真=前半42分、カベを越える絶妙のFKでゴールを奪ったMF三都主(左)に飛びつくワシントン(撮影・宇治久裕)
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