まるでアジア杯のビデオを見ているような試合だった。守って守って、耐えに耐えて、少ないチャンスを生かして勝ちをつかむという、これまで何度も見てきたパターンだった。攻撃的なサッカーを目指してきたはずのジーコ流ではなく、まさに日本人好みのハラハラ、ドキドキのサッカーが定着したのかな?
結果をみれば、中東勢には引いて守って、ワンチャンスを狙うという型が有効なんだろう。結果を出しているから、勝っているからいいんだろうが、ワンパターンでドイツまで行ければいいのだけれど。今後は、攻撃の質を高めなければ、次のステップまで上がることは難しいと思う。
引き分けでもいいという戦い方だったが、オマーンの若さや、シュートの質の低さが幸いしたのも事実だった。ただし、オマーンには悪いが、ハラハラ、ドキドキするような相手ではなかった。ホームの試合で、すんなりとチャンスを決めていれば、こんな苦戦をしないですんだことも忘れないでもらいたい。
最終予選はオマーン以上の強敵ぞろいだ。厳しい戦いはこれからも続くはず。まだスタートしたばかり、ゴールはまだまだ先だ。(日刊スポーツ評論家)