
2005年1月7日更新
退陣要求にマスコミ批判、揺れる韓国
サッカーライター:吉崎英治
年明け早々、取材で韓国に来ている。目的は北朝鮮代表関連のインタビュー、資料収集なんだけど、ここ韓国のサッカー事情の騒がしさも耳に入ってくる。
フェイエノールトで小野伸二とプレーした宋鐘国が、Kリーグに復帰する。うわさされていたフリット監督との不和は事実で、本人も韓国復帰を強く望んでいたという。
ちょっと大変な状況に陥ってるのが、鄭夢準韓国サッカー協会会長。国会議員であり、HYUNDAI(現代)グループの要職にあり、FIFA副会長でもあるんだけど、会長選挙を前に、サッカー界の在野勢力から退陣要求を突きつけられている。「独裁反対」の声に正面から立ち向かった鄭会長は、元日の川淵キャプテンばりに「2008年FIFAランキング15位、10年に10位」なんて公約をぶち上げるんだから、ほとんどノリはプロレスだ(ちなみに川淵キャプテンは「10年後『2015年』にトップテン」)。
それに近いものが、ボンフレール代表監督周辺にもある。5日、オランダでのオフを終えた同監督は、入国してすぐの会見で国内メディアにかみつく。年末にドイツに3−1で勝った試合の国内メディアの報じ方に怒り心頭。なんでも、英字媒体が「3ゴール以外はたいしたことがない」と書いたらしく「発展を邪魔しようとしてるのか? 韓国のプレーヤーは、周囲のサポートがあってこそ向上できるんだ」と反論した。
チームは8日から25日までの予定で、北米遠征を行う。この日の会見でボンフレールは「し烈な競争」もアピールした。20人の国内組が参加するが、W杯最終予選初戦の2月9日、クウェート戦のエントリーも20人。海外組と負傷者で不参加の選手が11人いるから、生存率はほぼ50%の過酷な競争になる。
遠征では、コロンビア(16日)、パラグアイ(20日)、スウェーデン(23日)の強豪と対戦。帰国後、2月4日にエジプトと対戦し、チームを仕上げる。ドイツに勝った実力はホンモノなのか。チーム状況を追っていきたい。
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吉崎英治(よしざき・えいじ)

1974年(昭49)、長崎県生まれ。サッカーライター。99年、大阪外大朝鮮語科卒。日本、韓国のトピックスを中心に週刊サッカーマガジン、ナンバーなどに寄稿している。
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