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2006年W杯ドイツ大会
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アジア もう1つの最終章
Road to Germany

 2005年2月18日更新

快勝…でも、スキあり韓国

サッカーライター:吉崎英治

 前回のコラム「ヤバイんじゃない!? 韓国」で、“南北ともにノックアウト!”って書いた。それが韓国でも翻訳されて、メディアで取り上げられているらしい。

 反応の中身は、大批判の嵐! ネットには「ヨシザキ、かかって来い! やられたいのか?」なんて書き込みもある。

 すいません。ちょっと言い過ぎました・・・。
 なーんて、全然思ってないぞ!

 「ライバルに勝ちたい」という気持ちに正直で何が悪い!

 それに、韓国のスポーツ紙あたりじゃ、日本のこと言いたい放題でしょう! 韓国が日本に勝てば「富士山爆発」、「列島沈没」といった過激な表現で、日本をあざ笑ってきた。そうやって、楽しんできたんじゃないの??

 とは言うものの、9日は「南北ともにノックアウト」とは行かなかった。日本が2−1で北朝鮮に勝ち、韓国も2−0でクウェートに勝った。

 当日のソウルは旧正月の真っ最中。事前情報では「前売り券が1万3000枚しか売れていない」なんて話も新聞に出ていたが、結局5万3000人がソウルW杯スタジアムに集まった。

 試合は、韓国の楽勝だった。28分にイ・ドングが決め、先制。80分にパク・チソンのパスからイ・ヨンピョが決め、苦もなく勝ち点3を手にした。

 怒られたこともあるし(!?)、ちょっとだけ韓国のすごさを認めましょう。

 この日のスタメン攻撃陣は、本当に豪華だった。フォーメーションは3−4−3。MFはフラットに並び、右からイ・ヨンピョ、キム・ナミル、パク・チソン、キム・ドンジン。FWは同じくイ・チョンス、イ・ドング、ソル・ギヒョン。

 何がすごいかって、左サイドにアテネ五輪代表のキム・ドンジンが入っていること。このポジションはブルース・リー(←By PSVサポーター)こと、イ・ヨンピョの聖域だった。

 PSVって、欧州CLベスト16ですよ! そこでも左サイドでレギュラーを張る選手が別のポジションに回るんだから! 欧州組が4人いるだけでなく、五輪組がきっちり突き上げてきている。これは、すごいことだと思う。

 ただただ、この先、韓国の対戦チームにとっては守備がちょっと狙い目になるだろう。ボンフレール監督は昨年7月の就任後、DFラインに02年W杯組のベテランを重用し「世代交代をしない」と批判を受けてきた。ボンフレール監督の言い分は「今はその時期ではない」。大事な予選を前に、確実に実績のあるベテランを起用したいとの考えだった。

 しかし、いざフタをあけてみると、「本番」の最終予選初戦で3バックの中央に入ったのは、ユ・ギョンリョル。昨年、Kリーグの通年成績でトップに立ったウルサンの守備の中心として活躍したが、なんと、代表キャップは5だった! 左右のDFに入ったパク・ジェホン、パク・ドンヒョクのキャップ数もそれぞれ27と13。

 昨年末の負傷から、このクウェート戦に照準を合わせトレーニングを重ねてきたユ・サンチョルは、結局回復せず、直前でメンバー外に。02年W杯組で、ボンフレール監督就任当初から重用してきたキム・テヨン、チェ・ジンチョルも同じく負傷で離脱中。

 結局、最終予選では国際経験の少ないDF陣を組むことになった。「経験重視」で、世論の要求する世代交代をためらった策が、この先、裏目に出る危険性をはらんでいる。

 さあ、次は3月25日。最終予選第2節では、それぞれ日本はイラン、韓国はサウジとアウエーで対戦する。

 サウジ! 細かいパスなんかつながず、韓国DFめがけてロングパスをガンガン出して、どんどん勝負を仕掛けたら、勝ち点3は近いぞ。

 そして…神様、仏様、ジーコ様。

 「知ったことじゃねー」とお思いかもしれませんが、どうか韓国よりも1点でも多くゴールを奪う姿を見せてほしい。コーナーキックの1本でも多く取って、向こうを上回る試合内容を見せてほしい。

 この気持ち、分かってもらえると信じています。あなたも、アルゼンチンがお嫌いでしょう?

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

吉崎英治(よしざき・えいじ)

 1974年(昭49)、長崎県生まれ。サッカーライター。99年、大阪外大朝鮮語科卒。日本、韓国のトピックスを中心に週刊サッカーマガジン、ナンバーなどに寄稿している。

アジア出場国情報
A組 韓国サウジアラビアウズベキスタンクウェート
B組 日本イランバーレーン北朝鮮
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