
2005年4月5日更新
それがどうした? 韓国
サッカーライター:吉崎英治
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| 日本はバーレーン戦で相手オウンゴールによる1点のみの辛勝(共同) |
3月30日のバーレーン戦、日本は何とか1−0で勝ったけど、何かモヤモヤとした気分になった。同じ日に、ソウルでは韓国代表が2−1でウズベキスタンを下している。
で、言われてまっせ。韓国に・・・
「日本代表、韓国のFWがうらやましい」
現地の有力インターネット媒体「マイデイリー」の記事だ。
なんだと−!?
詳しい話の前に、先日の試合のダイジェストを。これまでの最終予選と同じく3−4−3のシステムで臨んだ韓国。3バックの一角朴東赫(パク・ドンヒョク)、ボランチ金南一(キム・ナミル)が累積警告の関係もあってか、25日のサウジアラビア戦からメンバー変更があった。DFラインは中央に柳経烈(ユ・ギョンリョル)、左に金珍圭(キム・ジンギュ=磐田)が入り、ここまでリベロを務めた柳想鉄(ユ・サンチョル)はボランチに。
先制は後半9分。前半からの圧倒的ペースから、ややこう着状態に入りつつあった時間帯に、右MF李栄杓(イ・ヨンピョ)が右サイドからゴール。続く17分には、李東国(イ・ドング)が電撃ボレーで2−0。その後1点を返されたが2−1で試合は終了した。結果、韓国は予選グループA組で2勝1敗、勝ち点6で首位に立った。
で、何が「日本代表、韓国のFWがうらやましい」のかって、向こうはご丁寧に数字を挙げて、ごちゃごちゃ言ってきてる。何でも、ここまでの両監督のチームは、総得点のうちFWのゴールの割合が、韓国の方が高いから「うらやましい」んだって。
ジーコジャパンが02年7月にスタートして以来、総得点は75で、そのうち、FWが挙げたゴールは35点なのだという(MF31、DF12、オウンゴール1=45試合)。一方で、韓国は昨年6月にボンフレール監督が就任して入れた27ゴールのうち、FWが19(MF5、DF3=18試合)。
つまり、FW35点/総得点75点(46・7%)の日本より、FW19点/総得点27点(70・4%)の韓国の方が、優れているのだそうだ(数値はいずれも現地記事による)。
だから、「戦術の違いはあれど、MFへの依存度が高い日本より、韓国の攻撃の破壊力がワンランク上だと結論付けられる」んだって。さらにこの記事は「大久保嘉人と久保竜彦が待望されている」と言い「大久保は国際Aマッチ15試合ノーゴール、久保は負傷が多い状態で期待が出来ない」としている。
うるさいぞ、韓国!!
って思うけど、それが、どうした? 1試合平均得点に置き換えて、計算してみろよ。
ジーコジャパンはここまで45試合で75ゴール。
ボンフレールコリアは18試合で27ゴール。
つまり、1試合平均は・・・
日:1・67点(四捨五入切り上げ)
韓:1・50点
日本の方が、点取ってんじゃねーか!!
李東国がボレーシュートさく裂させようが、バーレーンのヤツが間違ってオウンゴールを入れようが、同じ1点なわけ。どうだ、文句あるか? うらやましくも何ともねーぞ!!
まあ、確かにきれいなゴールの方が気持ちがすっきりするが・・・
とにもかくにも、こういう記事は大歓迎だ!
この連載コラムは、韓国でも翻訳されていて、すごく注目してもらってる。1つは、韓国サッカーに対する分析。これについては、当然きっちりやっていかないとね。
で同時に、猛烈な反発も受けている。「政治的に偏った思想」「ヒンシュクを買っている」「気分が悪い」なんてね。ホントに、ボロカスです。反発があること自体は「想定の範囲内」。“ライバルに勝ちたい”っていう気持ちに正直でありたいから、そうやってサッカーを思いっきり楽しみたい。
ただ、気になっていたことは、向こうはサッカーのことで言い返してこなかったこと。<文句があるのは分かるけど、反論が政治の話とか『こいつ、ムカつく』とかが大部分じゃねーか>って思ってた。
韓国人が日本サッカーをどう見てんのか知りたい。こっちの思いもよらない視点があるはずかだからね。そういう意味で、この記事はデータも入っていてすごく楽しかった。日本に敵意むき出しっていう点もすごくいい。ライバルの揚げ足とって、ガハハと笑って楽しむのはお互いさまだからね。
さあ、次の日韓の対決は、アジアCLだ。
4月6日、Kリーグ最強と言われる水原がやって来て、磐田と対戦する。MFが2〜3点ぶちこんで、日本サッカーの素晴らしさを見せつけてやりましょう。
(FWは崔龍洙<チェ・ヨンス>だな・・・)
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吉崎英治(よしざき・えいじ)

1974年(昭49)、長崎県生まれ。サッカーライター。99年、大阪外大朝鮮語科卒。日本、韓国のトピックスを中心に週刊サッカーマガジン、ナンバーなどに寄稿している。
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