
2004年12月17日更新
日本代表に大黒を
スポーツ部デスク:井筒靖明
予想以上の完敗だった。16日のドイツ戦。ジーコジャパンにとって今年を締めるはずの戦いは、0−3で終わった。FIFAランクでは17位の日本に対してドイツは16位。数字の上ではわずか「1差」だったが、現実は違った。
そして、年が明けるとW杯に向かっての最後の戦いが始まる。アジア最終予選。勝ち抜くためには、ホームでの勝利が欲しい。勝つためには得点が必要。つまり、長く言われているFWの決定力がカギとなる。ドイツ戦もシュート合計は7本。うちFWは、高原の1本だけだった。
そのドイツ戦翌日、残念なニュースが入ってきた。G大阪のFW大黒将志(24)が左ふくらはぎを痛めて全治3週間だという。
11月から東京本社スポーツ部でデスクをしている。それまでは大阪で働いていた。当然、関西の選手を見る機会が多かった。そして、今年一番光っていたのは、マジョルカ入りした大久保でもなく大黒だった。何度か「代表にアピール」という紙面もつくった。今季Jリーグで20得点とブレークし、日本人得点王。10月、11月と2度のハットトリック。12月13日の天皇杯5回戦・横浜FC戦ではなんと5得点。Jベスト11にも選ばれ、全国区になったと認識している。
だが、これまで代表に呼ばれたことがない。世代別の代表経験もない。それでも、ゴール前の切れとパンチのあるシュートは「本物」だ。
ジーコジャパンは1年で進化した。だが、まだ完全ではない。新しい戦力を発掘する時間も残っているはずだ。FW陣に新しい風を吹き込むことで、さらに進化すると思いたい。
そんなことを考えていたときにケガをしたのは本当に残念だが、プレーが可能になったら、ぜひ1度、大黒を試してもらいたいと切に思う。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
井筒靖明(いづつ・やすあき)

1962年(昭37)4月12日、大阪生まれの甲子園育ち。86年4月に大阪日刊スポーツ新聞社入社。校閲部を経て87年1月運動部へ。大相撲、ボクシングなどをメーンに一般スポーツ担当。その後、四国支社(現総局)、整理部などを経験し、00年2月からスポーツ部デスク。今年11月、東京スポーツ部へ。
|