為末うまさ光った!雨天逆利用/世界陸上
<陸上世界選手権>◇4日目◇9日◇ヘルシンキ
男子400メートル障害決勝で為末大(27=APF)が48秒10で銅メダルを獲得した。為末の今季最高タイムは8人中最下位だったが「分析力が自分の武器」との自負を持つ日本のエースは気まぐれな天候を味方に活路を開いた。
激しい雷雨と強風で競技の進行が遅れた。「若い選手が多く、動揺が伝わってきた。ラッキーと思っているのは自分だけだった」。7コースで「うしろをパニックにしてやろう」と2台目の障害まで思い切り突っ込んだ。
周囲のかく乱を誘う目的を遂げるとバックストレートに入ってからは終盤に備えて余裕を持って飛ばすうまさがあった。8台目までトップ。9台目で3番手に落ち、10台目の障害手前でクレメント(米国)に並ばれかけたが最後は気迫むき出しに目いっぱいのフィニッシュ。掲示板を確認すると「まさかと思った。最後は日本人の魂としか言いようがない」。雨に打たれながら「侍」ハードラーは両こぶしを誇らしげに掲げた。
[2005/8/10/12:04]
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