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村口史子プロのゴルフレッスン
2005/05/05 過去のコラム一覧を見る

簡単な転がし…パター優先してランニングアプローチ

― グリーン周りのアプローチ ―

Q:グリーンからこぼれたボールのアプローチ。転がし? それとも上げる? クラブは何を使ったらよいでしょう。プロはどんな場合でも、サンドウエッジかロブウエッジ1本でこなすと聞いたんですが。
グリーン周りのアプローチでは、まずパターで打てるかを考える
グリーン周りのアプローチでは、まずパターで打てるかを考える

 グリーンを狙って、ぴたりピンそば。カップに沈めて、楽々バーディー。そんなゴルフができたら楽しいですよね。でも、そんなことはめったにありません。5年連続賞金女王で、昨年のパーオン率1位の不動裕理さんでさえ72・7623%。つまり1ラウンドで、ショートホールを除いた14ホール中4ホール近くは、パーオンを逃しています。その中でスコアメークするのに重要になるのが、グリーン周りのアプローチです。

 タイガー・ウッズのスピンの効いたチップイン、かっこいいですね。フィル・ミケルソンの高く上げて止めるアプローチ、素晴らしいですね。でも、私が皆さんにお勧めするのは簡単な転がし。つまりランニングです。マスターズに出るわけじゃありません。アマチュアは転がしでスコアメークしてください。

 使うクラブは7、8、9番アイアン、ピッチング、アプローチ、それにサンドの各ウエッジ。状況に応じてクラブを使い分けます。私がまず考えるのは、パターが使えないかということ。距離感はともかく、パターなら打ち出しから大きく方向が狂うことがありません。パターでの転がしを最優先にして考えましょう。

 グリーンまで遠かったり、ラフが深くて使えないときにクラブ選択をします。基本はエッジから1ヤード以内のグリーン上にボールを落とすこと。そこからピンまで転がる距離でクラブを選びます。転がる距離が長ければ7番アイアン、ごく短ければサンドウエッジという具合です。転がしならば、途中に2段グリーンの段差がある場合でも、そこそこ寄るはずです。ピンそばを狙うピッチショットだと、2段グリーンの違う段に乗ってしまったらノーチャンスになります。シンプルが一番です。

(左)グリーン周りのランニングアプローチでは、両足をそろえてハンドファーストの形を作る(右)肩を使ってストローク、無理にフォローを出さない
(左)グリーン周りのランニングアプローチでは、両足をそろえてハンドファーストの形を作る(右)肩を使ってストローク、無理にフォローを出さない

 ランニングアプローチの構え方ですが、ボール位置は両足の中央か、右足の前。スタンスの幅は必要ありません。両足をそろえて、心持ち左足を引いてください。グリップは短く持って、左足体重でハンドファーストの形を作ってください。つまりインパクトの形を、あらかじめ作り上げておくのです。大事なのは手首を使わずに、肩でストロークすること。フォローを出そうと格好つけるより、インパクトまでしっかり打つことだけを考えてください。フォローのことは考えず、ボールの落とし場所に集中しましょう。アマチュアの方は左右対称に振ることにこだわって、無理にフォローをとろうとして失敗しがちです。

 練習の時はイメージを大切にしてください。ゴミ箱に右手で紙くずを投げ入れる感じです。家でゴミ箱にゴルフボールを下手でトスして練習するのもいいでしょう。このランニングなら、状況によって打ち方を変える必要がありません。クラブのロフトに仕事をさせればいいわけですから。セルフプレーの場合は、グリーンからこぼれたらパター以外に2、3本のクラブを手にして行く習慣をつけましょう。落としどころは常にグリーンエッジを越えたところ。シンプルな転がしでスコアメークしましょう。

<取材協力>初石サンシャインゴルフ練習場 http://www.3-shine.jp/


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   fumiko@nikkansports.co.jp

村口史子(むらぐち・ふみこ)
 1966年(昭和41年)8月30日、東京生まれ。90年プロテスト合格。91年「サントリーレディース」で初優勝。99年に賞金女王。昨シーズン終了後に引退表明。ツアー通算7勝。165センチ、58キロ。血液型B。

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