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2004/06/03
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ボールの高さを打ち分け風と天候に勝つ!
― 応用編その1 ―
今月のテーマは「ウッドの応用編」です。私の勧めるスイングは、スピン量の少ないストレートボールを打つためのものですが、状況に応じて高低の調整、左右に曲げることも必要になります。ゴルフは自然との闘いでもあります。まずは風対策として、ボールの高さを変えるためにはどう振れば良いか? ティーの高さに頼らないその方法を紹介します。
弾道の高低はティーの高さで調整するものではない
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今回は、1歩進んだレッスンです。プロなら巧みに使い分ける弾道の調節です。ゴルフは屋外のスポーツですから、いつも快晴、無風でプレーできるわけではありません。そろそろ梅雨の季節で、雨との付き合い方も気になることでしょう。もっとも、アゲンスト、フォローの風にどう対応するかが先決。読者の多くも、同じドライバーショットで、風の向きによって、飛距離にして数十ヤードの違いを感じたことがあるはずです。
風が吹く中での理想は、アゲンストで風の下を通す低い球、フォローでは風に乗せる高い球になることは言うまでもありません。これを実現させるために「まずはティーの高さを調整」なんて思っていませんか。果たしてそれで、良い結果を得られたでしょうか。大方が「ノー」でしょう。
仮に低い弾道を打とうとして、ティーをいつもより低くしたとします。これではヘッドを上から振り下ろした形でインパクトを迎えやすくなります。結果、いつも以上にバックスピンが加わることになり、ボールは吹き上がってしまいます。当然、アゲンストではボールが押し戻され、飛距離は期待できません。では、弾道を打ち分けるスイングの基本を説明します。
(上)低い弾道を打つ時は左ヒジの位置を左肩より低く(下)高い弾道を打つ時は左ヒジの位置を左肩より高く
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<低い弾道>
●インパクト ヘッドを水平に走らせてボールをとらえることがキーポイントになります。つまり、ヘッドを低く長く走らせるイメージを持ってください。インパクトの直前に右肩を下げすぎず、体の左サイドを軸にしてヘッドを振り抜く意識が大切です。
●フォロースルー ヘッドを跳ね上げてはいけません。両肩を水平にターンさせるイメージを持ちながら、ヘッドを左肩よりも高く振り上げないようにします。
●フィニッシュ 左ひじを左肩よりも低い位置におさめます。
※注意点 低いボールを打とうと意識するあまり、頭がアドレス位置よりも左にずれてはいけません。
<高い弾道>
●インパクト ティーアップしたボールよりも、1個手前でヘッドがスイングの最下点を通過するようにスイングします。そして上昇軌道に乗ったアッパーブローの形でインパクトを迎えることで、高い打ち出し角のショットが可能になります。
●フォロースルー ヘッドが高い位置に到達するように意識します。クラブと体が引っ張り合う、ハンマー投げのイメージを持ちましょう。
●フィニッシュ 左ひじの高さを左肩よりも高い位置まで上げます。
※注意点 アッパーブローやハンマー投げのイメージばかり考えるあまり、右肩が下がり過ぎることは厳禁です。ダウンスイング早々に右肩を下げて、「逆C」の字型に体を反らすと、ダフリ、チョロのミスの原因になります。
高低の打ち分けは、風だけでなく、天候にもかかわってきます。6月、7月は梅雨で雨でのラウンドが多くなります。地面が軟らかくなり、ラフはグングンと伸びてしつこくなります。フェアウエーにナイスショットをしても、ボールが着弾点に突き刺さることもあるでしょう。つまりランが期待できない。そう考えると、できるだけキャリーの出る打ち方=高い弾道での攻めが賢明です。
高い弾道を前提にすれば、雨を利用することもできます。先ほど「アゲンストに弱い」と指摘したバックスピン量の多いボールですが、雨の中では吹き上がりが相殺されます。結果、キャリーを稼ぐことができます。
逆に梅雨が明けて、晴れが続くと地面が硬くなります。それを考慮して、低く強い球でランを稼ぐのも良い方法でしょう。
このように正しく状況を判断して高低の打ち分けができれば、ゴルフの幅は大きく広がります。次回は左右への打ち分け。ドロー、フェードについて紹介します。


3Hごとに頭を切り替える
ゴルフは言うまでもなく、メンタルが大きく影響するスポーツです。「今日はダメ」と集中力が切れた瞬間、そのラウンドがつまらないものになってしまいます。
例えば、スタートしたばかりで大たたきをしたとします。当然、焦ります。「もう、80台は無理」と考えてしまう人もいるでしょう。こういう時に頭を切り替える良い方法があります。
18ホールを3ホールごとに、6分割するのです。目安は「3ホールで2オーバー」。これを完全に達成できれば84で回れますが、最初の3ホールでダブルボギー、ダブルボギー、トリプルボギーと7オーバーにしたとしてもチャンスはあります。残りの3ホール×5を2オーバーずつの10オーバーで乗り切れば、通算17オーバーの89で回れるわけですから。
90切りを目指せる人なら、かみ合えば3ホールに1回はパーを取ることも可能だと思います。せっかくのラウンド。18ホールを充実したものにするために、プラス思考で行きましょう。
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◆内藤雄士(ないとう・ゆうじ)
1969年(昭和44年)9月18日、東京生まれ。日大ゴルフ部では丸山茂樹らと同期。米国にゴルフ留学し、サンディエゴアカデミーなどで最新のスイング理論を学んだ。98年から日本ツアーでプロコーチでの活動をスタート。01年に丸山と契約し、日本人で初めて米ツアー(USPGA)プロコーチとして、マスターズ、全米オープン、全米プロのメジャー大会に参加した。(株)ラーニングゴルフクラブ(杉並区高井戸)の代表取締役で、2月から新宿駅ビル「マイシティー」屋上で開校した「クラブ23ゴルフスクール」を丸山と主宰している。
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