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2004/07/01
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アイアン徹底修正し、丸山全米オープンV争い
― 応用編その5 ―
丸山茂樹(34)が、全米オープンで4位に入りました。日本のファンも熱くさせたことでしょう。その前週は予選落ちも、今季最高のショットで世界の超一流と堂々と優勝争いしました。どのように修正したのか。そして、このメジャーで何を得たか解説します。
充実した全米オープンでした。ご存じの通り、丸山プロが世界の超一流と優勝争いしました。タイガー・ウッズと同組の初日、2日目は首位。レティーフ・グーセン、フィル・ミケルソン、マイク・ウエア、アーニー・エルスらメジャー優勝経験者と渡り合いました。
「世界屈指の難関コース」と評判のシネコックヒルズGCで、4日間通してショットは完ぺきに近かった。データ的にもパーオン率67%は全選手中1位でした。フェアウエーもコンスタントにキープしました。3日目、最終日は芝が枯れて茶色になったグリーンは、すさまじい硬さでボールが止まらなかった。当然、難しくなる。長いパットが入る好運にも恵まれない。でも、真の実力で4位に入ったという印象です。
丸山プロは悔しがっていました。でも「ショットは確実にうまくなっている。上位でも通用する。こんなゴルフをしていけば、自分にもメジャーに勝てるチャンスはある。マスターズに勝ったフィルも、格段にすごいとは思わなかった」と手応えを感じていました。02年全英オープンで5位に入った時とは違う。あの時は勢いや運も大きかった。でも今回は、地に足がついていた。コーチの自分も、丸山プロがまた、ひと皮むけた大会だったと強く思いました。
普段、日本にいる僕は丸山プロとは、大会の5日前から現地で再会して最終調整に入りました。前週のビュイック・クラシックで予選落ちした翌12日からです。テーマは、アイアンの距離感でした。見ると手打ちで、スイング軌道が鋭角になる時があり、それがターゲットに対して距離がばらつく原因でした。
主に取り組んだのは、ハーフスイングの練習でした。スイング軌道を確かめるためです。9番アイアンから8番、7番と徐々に番手を上げていきました。さらにスイング中のグリッププレッシャー(握りの強さ)を一定にすることを伝えました。インパクトで握りを強くしてしまうと、自分の意識よりもボールが飛びすぎる恐れがあるからです。
丸山プロも「シネコックヒルズGCはアイアンがカギになる」と言い、精力的に取り組みました。昨秋から本格的に始めたトップを浅くしたコンパクトスイングも再確認した上で、大会に臨みました。結果として出たパーオン率1位は、丸山プロにとっても、僕にとっても大きな自信になりました。
次のメジャーは、全英オープンです。今回の全米オープンもそうでしたが、タフな条件になるほど力を発揮するのが丸山プロです。この調子を維持すれば、レギュラーツアーでも優勝できると確信します。その瞬間に立ち会える日を、僕も楽しみにしています。
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◆内藤雄士(ないとう・ゆうじ)
1969年(昭和44年)9月18日、東京生まれ。日大ゴルフ部では丸山茂樹らと同期。米国にゴルフ留学し、サンディエゴアカデミーなどで最新のスイング理論を学んだ。98年から日本ツアーでプロコーチでの活動をスタート。01年に丸山と契約し、日本人で初めて米ツアー(USPGA)プロコーチとして、マスターズ、全米オープン、全米プロのメジャー大会に参加した。(株)ラーニングゴルフクラブ(杉並区高井戸)の代表取締役で、2月から新宿駅ビル「マイシティー」屋上で開校した「クラブ23ゴルフスクール」を丸山と主宰している。
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