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内藤雄士の「世界最新スイング」
2004/07/08 過去のコラム一覧を見る

「飛距離と安定性」出るスイング

― アイアン編その1 ―

(1)フェースをスクエアにセットし、ハンドファーストの構えでアドレス(2)手首にコックを入れながらバックスイング (1)フェースをスクエアにセットし、ハンドファーストの構えでアドレス(2)手首にコックを入れながらバックスイング

 今月からアイアン編に入ります。ドライバーが「飛ばし」を最も重視したのに対し、アイアンは「距離と方向性」を第1アドバンテージとします。グリップはウッドと基本的に同じですが、アイアンではインパクトで両手の位置がスイング方向へ先行する「ハンドファーストインパクト」が重要なポイントになります。まずは、ボールをつかまえやすいショートアイアンからです。

 ハンドファーストインパクト。これができるか否かで、アイアンショットの距離、正確性、質も変わってきます。これができればボールをしっかりとらえて、飛距離も出て方向性の安定したショットが打てます。丸山茂樹プロをはじめ、世界のトッププロも実践しているアイアンの打ち方です。

 なぜ、ハンドファーストインパクトなのか? 逆のことを考えてください。もし、グリップの位置よりもヘッドが先行するハンドレイトインパクトならどうなるか? 答えは「フェースの管理が不可能になる」です。つまり、フェースがインパクトの前に閉じてしまい、ひっかけ、もしくはダフり、トップの原因になる。こんな経験をされた方も少なくないでしょう。

 それでは、ハンドファーストインパクトを前提にしたショートアイアンでのショットのポイントを解説しましょう。

(3)トップは無理に小さく抑えず、タイミングよく切り返す(4)手首のコックを解かずに、体重移動しながらダウンスイング(5)左足に体重移動して右手の角度を保ったままならば、自然とハンドファーストのインパクトになる (3)トップは無理に小さく抑えず、タイミングよく切り返す(4)手首のコックを解かずに、体重移動しながらダウンスイング(5)左足に体重移動して右手の角度を保ったままならば、自然とハンドファーストのインパクトになる

 ◆グリップ ドライバー、フェアウエーウッドと変わらず、左手甲の半分が前に向くストロンググリップがお勧めです。このグリップの場合、肩のローテーションによってスイングするだけで、シャフトがねじれることなく、ダウンスイングでは左脇が閉まりやすくなるため、強いインパクトが導かれるのです。

 ◆アドレス 体重配分は、右足5対左足5と左右均等です。グリップエンドが左股(こ)関節を指すように、ややハンドファーストの構えを意識します。フェースはスクエアにセットします。

 ◆テークバック 体の前傾姿勢と平行になるように、フェースの角度をつくり、スッとクラブを上げます。そして直後に素早くコック(右手首を折り曲げる)を入れます。

 ◆トップ 無理に小さく抑える必要はありませんが、番手が短くなるほどトップの位置は浅くなります。

 ◆ダウンスイング コックを解かず、右手首の角度を維持したまま、右足から左足に体重移動します。

 ◆インパクト 左足への体重移動が完成して、右手首の角度を保ったままなら、自然とハンドファーストインパクトになります。もちろん、頭や上体が先に起き上がらないようにインパクトまでしっかりボールを見ましょう。

 ◆フォロー インパクトの後も手首をこねずにそのままの形を意識します。体の回転に任せて振り抜けば、自然と手首は返るものです。ただし、左ひじを曲げて左脇を開けてしまっては台なしです。しっかりと閉めてフォローを取れば、ターフも取れます。

(6)インパクトゾーンを手首をこねずに振り抜けば、ラウンドではターフが取れる(7)フォローでも左の脇を締めたまま体の回転と同調させてクラブを建てて行く(8)最後まで手首をこねることなく、右手の角度を保ったままフィニッシュ (6)インパクトゾーンを手首をこねずに振り抜けば、ラウンドではターフが取れる(7)フォローでも左の脇を締めたまま体の回転と同調させてクラブを建てて行く(8)最後まで手首をこねることなく、右手の角度を保ったままフィニッシュ

 ◆フィニッシュ 最後まで手首をこねることなく、右手首の角度を保ったまま高く、ボールを送り出すイメージでのフィニッシュが理想です。

 このハンドファーストインパクトを軸にしたスイングは「腕と体の同調」を意味します。すべてのクラブに通じることですが、特にボールをつかまえやすい性能のショートアイアンでは、スイング中に手だけでフェースを開いたり閉じたりする動作は、まったく必要ないのです。体のターンに合わせて腕と手が一体化すれば、フェースローテーションを意図的に行わなくても、スクエアなインパクトを迎えることができるのです。

 最後に 繰り返しますが、スイング中にコックをほどく必要はなく、右手首の角度をキープしたままのインパクト、フォロー、フィニッシュを頭に入れてください。「キープ ザ コック」。全米オープンで丸山プロのスイングを見られた方も多いと思います。あのフィニッシュこそお手本です。さあ、良いイメージを膨らませてボールを打ってみましょう。


◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

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内藤雄士(ないとう・ゆうじ)
 1969年(昭和44年)9月18日、東京生まれ。日大ゴルフ部では丸山茂樹らと同期。米国にゴルフ留学し、サンディエゴアカデミーなどで最新のスイング理論を学んだ。98年から日本ツアーでプロコーチでの活動をスタート。01年に丸山と契約し、日本人で初めて米ツアー(USPGA)プロコーチとして、マスターズ、全米オープン、全米プロのメジャー大会に参加した。(株)ラーニングゴルフクラブ(杉並区高井戸)の代表取締役で、2月から新宿駅ビル「マイシティー」屋上で開校した「クラブ23ゴルフスクール」を丸山と主宰している。

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