|
2004/09/23
|
 |
逆目の深いラフは芝の抵抗を計算して打つ
― ラフの克服 ―
ラフからの打ち出し方はボールの沈み具合と、順目か逆目かで判断する
|
9月といえども、まだまだラフは元気です。浅いラフなら気になりませんが、クラブのヘッドが芝に絡むほどのラフをどう克服していくか。それがスコアメークの大きなポイントのひとつになります。その場に応じた打ち方と考え方を説明します。
ラフといっても普通のラフと深いラフ、順目と逆目では難易度が異なります。普通のラフなら特別意識することはありませんし、ボールが浮いてフェアウエーより打ちやすいという状況さえあります。少し深いラフでボールが浮いている場合は、ヘッドが下をくぐらないことだけを注意してください。これもティーアップしてショットすると思えば、問題ありません。
ボールの半分以上が沈んで、しかも逆目の深いラフとなれば話は別です。グリーンまでの残り距離だけで、フェアウエーと同じ判断でクラブを持つことは厳禁。深いラフ=ハザード(障害)で、まずは脱出することが前提になります。
既存の脱出法 2つの方法が紹介されてきました。ラフの抵抗に負けないようにグリップを強く握り、フェースをかぶせて打つパーマー式と、緩く握ったままヘッドの重さに任せてフィニッシュまで振り切るニクラウス式です。
最新の脱出法 僕が学んできた基本的な打ち出し方は次の通りです。(1)スタンスとクラブフェースを少し開く(2)アウトサイドにバックスイング(3)ダウンスイングでは鋭角的に振り下ろす(4)インパクトを強調せず、フィニッシュまでヘッドを振り抜く。
ラフからの脱出はフェースを開いて、アウトサイドに上げ、鋭角的に振り抜く(撮影・水谷安孝)
|
要するに芝の抵抗を計算して打つわけですから、アドレスでフェースが開いていても、インパクトの際は芝が絡んでスクエアの状態に戻ることを想定します。これは芝の抵抗による引っ掛けの防止にもなります。スイングはアウトサイドイン軌道で、フェードを打つ人の方がこの状況に適しているともいえます。
これで脱出率は高まりますが、ラフの深さに応じてロフト角のある短いクラブを選択することを忘れないでください。残り180ヤードで、フェアウエーでも難しい3番アイアンや4番アイアンを持っては、ミスの確率は高まるばかりです。この場合はウッド編でも紹介したように、ソールを滑らせて芝の抵抗の少ない7番ウッドや5番ウッドを選択すべきです。丸山プロも残り170ヤードのラフから、フェースを開いて7番ウッドで打つこともあるのです。
ボールが深く沈んだ場合は選択の余地はなく、残り距離に関係なくサンドウエッジかアプローチウエッジでしょう。またグリーンを狙えるにしてもスピンがかかりにくいことを頭に入れてください。ヘッドスピードのある人なら、フェースとボールの間に芝が挟まってボールが飛びすぎるフライヤーも考えられます。いずれにしても、ラフからのショットの基本は「手前から攻める」ことです。
以上のポイントを整理できれば、ラフで痛い思いをすることもありません。頭とクラブと体を有効に使い、ラフに勝ちましょう。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
 |
 |
◆内藤雄士(ないとう・ゆうじ)
1969年(昭和44年)9月18日、東京生まれ。日大ゴルフ部では丸山茂樹らと同期。米国にゴルフ留学し、サンディエゴアカデミーなどで最新のスイング理論を学んだ。98年から日本ツアーでプロコーチでの活動をスタート。01年に丸山と契約し、日本人で初めて米ツアー(USPGA)プロコーチとして、マスターズ、全米オープン、全米プロのメジャー大会に参加した。(株)ラーニングゴルフクラブ(杉並区高井戸)の代表取締役で、2月から新宿駅ビル「マイシティー」屋上で開校した「クラブ23ゴルフスクール」を丸山と主宰している。
|
|
|
|