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2004/10/28
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5番ウッドをパット感覚で打とう
― ランニングアプローチその2 ―
日本男子ツアープロの多くは、サンドウエッジ1本で大抵のアプローチをカバーしています。その理由と利点を皆さん、ご存じでしょうか? 一方で、米国からはウッドを使ったランニングアプローチの技術が伝わってきました。今回はプロの発想をもとに、1歩進んだアプローチを紹介します。
アプローチの練習をする丸山茂樹
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テレビやツアーの会場でプロのプレーに接すると、彼らがサンドウエッジ1本で自在にアプローチをこなしている姿に気付くと思います。特に30、40歳代プロの大半は不思議とこのスタイルになっています。
なぜでしょうか? 答えは単純。ジャンボ(尾崎将司)さんの影響なのです。この世代のゴルファーは皆ジャンボさんのプレーにあこがれて育ちました。丸山茂樹プロもそうです。ジャンボさんは、ずばぬけた手先の器用さから、どんな状況でもサンドでピンにピタリと寄せてしまう。自然と「サンドがうまくなれば、いいアプローチができる」と思い、サンドばかりを練習してきたのです。
丸山プロは「僕のオモチャはサンドだった」と言っています。ボールとサンドで遊びながら世界トップクラスのピッチ&ランとロブショットをマスターしたのです。遊んでいるうちに感性が磨かれ、頭で描いたイメージ通りに体が動くようになったのです。
丸山プロは僕と契約する01年までは、8番アイアンなどを使ったランニングアプローチはまったくしていませんでした。スピンをかけてボールを止めることを想定せず、転がして寄せるこの技術は全英オープンなど硬い地盤のコースでは必要不可欠です。話し合った末、彼は自分の引き出しを増やすためにこの練習を始めました。
日本とは対照的に、欧米では「ウッドでもアプローチできる」という意識が根付いています。96年にタイガー・ウッズがプロデビューしてから、日本でも注目されましたが、それ以前からグリーン周りのラフや花道からウッドでのランニングアプローチを取り入れるプロは少なくありませんでした。
未体験の人には「ウッドでは距離感が合わない」という先入観があると思います。でも、今年の全英オープンを思い出してください。トッド・ハミルトンがプレーオフで優勝を決めたのは、ウッドに近いユーティリティーでのアプローチでした。
僕が勧めるのは5番ウッドです。パターよりもロフトが多いため、キャリーが出るだけでなく、オーバースピンのかかった転がりの良いボールがでます。ポイントはアイアンに比べて長いシャフトをグリップエンドの下まで短く持ち、ボールの近く立つことです。その際、ヘッドのトー側も地面に近づけ、スイートスポットを外す意識でスイングしてください。
このアプローチを覚えれば、アイアンでボールの手前を打ってしまうザックリの不安も消えます。パットの感覚で打つことで、距離感もヘッドの振り幅で調整できます。何でもそうですが、挑戦なくして進歩はありません。サンドに限らず、アプローチで得意なクラブ1本を持つことは重要ですが、それがウッドでもいいじゃないですか。練習、ラウンドでトライしてください。
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◆内藤雄士(ないとう・ゆうじ)
1969年(昭和44年)9月18日、東京生まれ。日大ゴルフ部では丸山茂樹らと同期。米国にゴルフ留学し、サンディエゴアカデミーなどで最新のスイング理論を学んだ。98年から日本ツアーでプロコーチでの活動をスタート。01年に丸山と契約し、日本人で初めて米ツアー(USPGA)プロコーチとして、マスターズ、全米オープン、全米プロのメジャー大会に参加した。(株)ラーニングゴルフクラブ(杉並区高井戸)の代表取締役で、2月から新宿駅ビル「マイシティー」屋上で開校した「クラブ23ゴルフスクール」を丸山と主宰している。
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