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2004/11/11
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アドレス前に決めたフィニッシュ位置まで振り切る
― ロブショット ―
ロブショットでは、ボールを左足寄りにセットしてフェースを目標方向に向け、オープンスタンスにそってスイングする
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ボールを高く上げ、そのボールの重さで目標の近くにボールを止めるのがロブショットです。ランが使えず、キャリーだけで寄せなければいけないスペシャルなショットなのですが、マスターすると大きな武器になります。理論と手順を説明します。
ロブショット成功のカギを握るのは、先に決めたフィニッシュ位置に向けて、どれだけ大胆に振り切るかにかかっています。「トップするかも」とためらって、スイングスピードを強めたり、弱めたりすると、インパクトが不安定になり、逆にミスを誘発します。それを防ぐには、正しいアドレスをつくることから始まります。
アドレス フェースを開けば開くほどボールは上がりますが、僕は時計で1時の向きに開けば十分、余計に開いても2時までと考えています。大切なのは、その右に向いたフェースが目標方向と正対する状態のまま、スタンスだけを左方向に向けるオープンスタンスにします。ボールは左足寄りにセットし、体重はあらかじめ左足に乗せていきます。もう1つ。これまで紹介してきたアイアンショットは、ハンドファーストの構えが基本でしたが、ロブショットでは逆にハンドレイト気味の構えになります。
ダウンスイング、インパクト、フォロー 芝の抵抗に負けないように、グリッププレッシャーと、アドレスの時に決めた手首の角度を保ったまま、ヘッドを加速させます。注意点はオープンスタンスをとった両足のつま先にそってスイングすることです。
ロブショットはバンカーなどのハザードを越えで使う特別なショット
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フィニッシュ 繰り返しますが、アドレス前に決めたフィニッシュ位置まで、しっかり振り切ります。
もっともロブショットは、プロでも多用はしない「特別なショット」ということを頭に入れておいてください。なぜなら成功した時の格好良さとは裏腹に、トップしたり、ダルマ落とし(ボールの下をすり抜けてしまうミス)になったり、リスクも大きいからです。必要となるのはボールとグリーンの間にバンカーや池などのハザードがあった上で、グリーンエッジからピンまでの距離が短い時などです。アマチュアの場合、ハザードを越えるだけなら、安全性を優先させてピッチ&ランで十分です。ピンに寄らなくても、リスクは回避されるわけですから。
一方、成功した時の快感から、ボールとピンまでにハザードのないグリーンエッジからでも、ロブショットを使うゴルファーも見かけます。それもゴルフの楽しみ方の1つかもしれませんが、感心はしません。「得意なショットとスコアをつくるショットは違う」という格言が頭にあるからです。事実、今年のフィル・ミケルソンは得意のロブショットを封印して、自身にとって初めてのメジャータイトルとなるマスターズを制したのです。練習を重ねて習得した技を状況と必要性に応じて使う。これが、すべてのゴルファーに通じる基本です。
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◆内藤雄士(ないとう・ゆうじ)
1969年(昭和44年)9月18日、東京生まれ。日大ゴルフ部では丸山茂樹らと同期。米国にゴルフ留学し、サンディエゴアカデミーなどで最新のスイング理論を学んだ。98年から日本ツアーでプロコーチでの活動をスタート。01年に丸山と契約し、日本人で初めて米ツアー(USPGA)プロコーチとして、マスターズ、全米オープン、全米プロのメジャー大会に参加した。(株)ラーニングゴルフクラブ(杉並区高井戸)の代表取締役で、2月から新宿駅ビル「マイシティー」屋上で開校した「クラブ23ゴルフスクール」を丸山と主宰している。
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