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2004/11/25
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「脱出できれば…」の余裕を持って
― 悪条件の対処法 ―
(左)ラフにボールが沈んだ状況では、アドレス時のハンドファーストをキープし、ヘッドを打ち込む感じで(右)ラフに沈んだ状況からのショットでは、インパクト以降は左方向に振り抜く(撮影・野上伸悟)
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グリーン周りからショットするアプローチは、何も条件のいい花道やフェアウエーからだけとは限りません。当然ラフはあるし、時には土が露出したベアグラウンドやディボット跡からということも考えられます。そんな状況であわてないように、考え方と打ち方を説明します。
こんな時、どうすればいいのだろう? 花道やフェアウエー以外からのアプローチになると、戸惑ってしまう人もいると思います。グリーン周りがすぐにラフというケースは決して少なくない。まずはラフの打ち方から説明します。
ラフにボールが浮いている状況
フェースの開き過ぎに注意してください。開いた方がボールが上がりやすいように思えますが、開きすぎるとヘッドがボールと地面の間をくぐるように抜けてしまうことがあるからです。開いたとしても時計でいえば1時、まったく開かずロフト通りにクラブをセットする意識を持ってください。左足体重でかまえ、クラブは上から鋭角に振り下ろします。ボールの真下にリーディングエッジ(刃)からヘッドを打ち込むイメージです。
ラフにボールが沈んだ状況
フェースを閉じ気味にし、オープンスタンスにしてハンドファーストに構えます。アドレス時の手首の角度はキープし、やはりボールの真下にリーディングエッジからヘッドを打ち込みます。インパクト以降は左方向に振り抜きます。インサイドインの軌道です。インサイドアウトの軌道では、ボールが飛びすぎてしまいます。
ベアグランド
芝と違ってヘッドが滑らないので、ボールの手前にヘッドが着地すると、すぐにダブリます。基本はフェースを閉じ気味にして、ボールの位置を外側にセットします。ハンドファーストの度合いを深めて、外側に置くことでダフリは防げます。インパクト以降はグリップエンドがへそに向いたままの状態を保って振り抜きます。
ディボット跡
この状況も、ダフリを防ぐために通常よりもボールを右側にセットします。体重は左足に乗せて、アドレス時の形を保ったままヘッドを上からボールに向かって鋭角に振り下ろします。ボールの真下にヘッドが入りにくい状況ではないので、ボールの赤道部分より下をリーディングエッジで斜めに入れるイメージでインパクトします。そうすれば一瞬、トップしたように思えるショットでも、バックススピンがかかってボールは止まります。ヘッドをスムーズに振り抜くことも難しいので、インパクトがそのままフィニッシュと考えても問題ありません。
このようにそれぞれの打ち方がありますが、最も大切なのは、その状況をあまり強く意識しないことです。条件の良い場所と同様に、しっかりインパクトできれば、ボールはイメージ通りに浮き、転がり、止まります。ミスを怖がってばかりいたら、体も腕も思うように動きません。逆に「グリーンに乗らなくても、脱出できばいいや」と思えるぐらいの余裕があれば、良い結果が出るものです。焦らず、怖がらず、気楽に悪条件に打ち勝ちましょう。
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◆内藤雄士(ないとう・ゆうじ)
1969年(昭和44年)9月18日、東京生まれ。日大ゴルフ部では丸山茂樹らと同期。米国にゴルフ留学し、サンディエゴアカデミーなどで最新のスイング理論を学んだ。98年から日本ツアーでプロコーチでの活動をスタート。01年に丸山と契約し、日本人で初めて米ツアー(USPGA)プロコーチとして、マスターズ、全米オープン、全米プロのメジャー大会に参加した。(株)ラーニングゴルフクラブ(杉並区高井戸)の代表取締役で、2月から新宿駅ビル「マイシティー」屋上で開校した「クラブ23ゴルフスクール」を丸山と主宰している。
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