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2004/12/09
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ヘッドを砂の中で滑らす
― バンカーショット ―
バンスが砂の爆発力を生み出す
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アプローチと同じく、スコアメークのカギになるのがバンカーショットです。ピンに寄せることができれば最高ですが、大切なのは1発で脱出させることです。サンドウエッジの特長を生かし、砂を爆発させて打ち出すショットをマスターしましょう。
「バンカーショットは苦手」と悩む人は、少なくないと思います。1発で脱出できず焦り、2発、3発をムキになって打ってスコアを崩すという光景は、よく目にします。バンカーにボールが入った途端、体がすくんでしまう恐怖症になる人もいます。もっとも、正しい理論さえ頭に入れておけば、思っているほど難しいものではありません。
まずは考え方です。「バンカーショットは、ほかのショットとは全く異なる」と意識してください。ボールを直接ヒットせず、砂の爆発力を利用して打ち出すショット(エクスプロージョンショット)という考え方が基本になります。
砂の爆発力を生み出すのが、サンドウエッジ独特のソール部分が出っ張た形状(バンス)です。バンスが、リーディングエッジ(刃)側よりも先に接地することで砂が爆発します。最も重要なアドレスのセットアップから説明します。
アドレス1 両足をそろえ、ヘッドの先端を右に回してフェースを開いてグリップを決めます。
アドレス2 開いたフェースをそろえた両足の中央におろし、ボールの後方にヘッドをあてがいます。続いてボール位置がスタンスの中央になるように両足を開きます。
アドレス3 目標方向よりも右に向いているフェースが目標と正対させるため、左足を後方に引いたオープンスタンスをとります。自然とボール位置は左足寄りになります。スタンス以外の体のラインは、目標ラインと平行に構えます。
バックスイング 右足に体重を移さず、体のラインにそってインサイド気味にクラブを振り上げます。グリップ位置が右腰の高さに到達するまでに、コック(手首を内側に折る)を完成させます。
トップ 位置を必要以上に気にすることはないのですが、オーバースイングにはならない方が良いでしょう。時計で言えばグリップが、9時30分の位置になるのがマックスですね。
ダウンスイング バックスイングの軌道をなぞり、コックをほどかないままクラブを振り下ろします。
インパクト 手首がヘッドの前に行くハンドファーストの形で、重心位置であるスタンスの中央にバンスから接地させます。
フォロースルー 砂の衝撃に負けないように、体をターンしながら体重を左足に移します。
フィニッシュ クラブをしっかりと振り抜くことが大切です。
以上が、バンカーショットの流れですが、ダウンスイングからインパクトまでの最重要ポイントを再確認します。「打ち込んではいけません」。これまでのレッスン書には記されていたかもしれませんが「バンカーショット=打ち込む」という概念は捨ててください。「ボールの手前をドスンと鋭角に打ち込んで出すんだ」と必死になっても、リーディングエッジが砂に突き刺さるだけで、砂はそれほど爆発せず、ボールはうまく飛び出しません。
僕が勧める正しいイメージは「ヘッドを砂の中で滑らす」です。砂を効果的に爆発させるには、バンスをボールの手前5〜10センチに鈍角に入れていくことです。入射角を鈍角にするためには、ボールに対してヘッドを低く長く入れていくと意識を持ってください。うまくヘッドが鈍角に砂の中に入ったら、あとはためらわず自分の決めたフィニッシュ位置まで振り切ってください。よくインパクト前でスピードを緩めてフィニッシュの取れない人がいますが、それはミスの原因となるので厳禁です。
次回はバンカーショットにおける距離感の取り方です。これも正しい理論を頭に入れれば、難しくはありません。お楽しみに。
バンカーショットはボールを直接ヒットせず、砂の爆発力を利用して打ち出す
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◆内藤雄士(ないとう・ゆうじ)
1969年(昭和44年)9月18日、東京生まれ。日大ゴルフ部では丸山茂樹らと同期。米国にゴルフ留学し、サンディエゴアカデミーなどで最新のスイング理論を学んだ。98年から日本ツアーでプロコーチでの活動をスタート。01年に丸山と契約し、日本人で初めて米ツアー(USPGA)プロコーチとして、マスターズ、全米オープン、全米プロのメジャー大会に参加した。(株)ラーニングゴルフクラブ(杉並区高井戸)の代表取締役で、2月から新宿駅ビル「マイシティー」屋上で開校した「クラブ23ゴルフスクール」を丸山と主宰している。
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