藍スイング調整、秘密兵器で心配なし
【カフク(米ハワイ州)13日(日本時間14日)=木村有三】宮里藍(20=サントリー)が、父優氏(59)の緊急チェックで臨戦態勢を整えた。米女子ツアー開幕戦SBSオープンは16日、当地のタートルベイリゾート(パー72)で始まる。優氏とともにコース入りした宮里は、天才少女ウィーも愛用する練習器具も使いながら90分間の調整。「すごく良くなってきた」と好感触だ。技も心も実戦モードに切り替え、夢舞台の幕開けに備える。
熱血指導だった。身ぶり手ぶりを交えて父優氏が、宮里の「緊急チェック」に乗り出した。1月の女子W杯は12位に終わり、オーストラリアのANZレディースマスターズも49位と低迷した娘のプレーを、父は沖縄でじっくりテレビ観戦。そこで感じたポイントを、1カ月ぶりの再会の場で口にした。約90分間の熱のこもったレッスンに、宮里も耳を傾けてうなずいた。
「昨日は練習しなかったから、タイミングがいまイチだったんで。でも、オーストラリアのときよりフィーリングがすごくいいと思います」と宮里が言えば、優氏も「完ぺき。もう僕は帰ってもいいでしょう」とニヤリ。チェック後の満足そうな父娘2人の表情が、調子の上昇を証明していた。
天才少女ウィーも愛用する「秘密兵器」が役立った。娘のために、ティーチングプロの優氏は沖縄から練習器具「スイングセッター」を持参。2つの球体が「カチッ」と当たる音で、バックスイング時の適切な手首の使い方を知らせてくれるものだ。また、グリップの約10センチ先には「仮想フェース」があり、簡単にフェース面のチェックができる。「バックスイングでクラブフェースが閉じて上がり、球が左に曲がる」という宮里の悪癖防止にひと役買った。
右足体重だった構えも直し、パッティングのグリップも修正。過去2戦は、練習不足のオフを補うため肉体改造に重点を置いてきた宮里だが、隅々まで手の届く父の指導でいよいよ実戦モードに入ってきた。
この日、宮里がコースに到着すると、04年ナビスコ選手権覇者グレース朴に「ウェルカム!」と迎えられた。練習場では、昨季米女子ツアー賞金ランク2位のクリーマーが歩み寄って来て抱き締められた。「初陣」を前に、この日だけで20人以上の日本人報道陣が集結。注目度の高さに2週前は「20位以内」と言っていた目標を宮里は「ベスト10を狙っていきたい」と上方修正。夢の舞台の開幕へ、気持ちも高まってきた。
[2006/2/15/08:23 紙面から]
写真=父優さん(右)から指導されスイングセッターという練習器具で調整する宮里藍(撮影・上田博志)
|