
2005年7月7日更新
進化するライダー
「ハードなバトルだった」。バレンティーノ・ロッシは珍しく、くたびれた笑顔で振り返った。王者をここまで追い込んだのは最終ラップまで優勝争いを繰り広げたマルコ・メランドリの快走だ。
オランダ、アッセンサーキットは朝の雨で路面のグリップも変化、タイヤの選択やレースの組立て方において難しいレースとなった。見所は、5連勝へ挑むロッシを誰が止めるのか。セテ・ジベルノーか。成長著しいマルコか。その1点だった。
序盤はメランドリとセテ、ニッキー・ヘイデンがロッシを突き放し、トップ争い。4番グリッドからスタートした中野真矢も好戦、その後に続く。アッセンはパッシングポイントがほとんどないだけに、このまま王者を置き去りにした乱戦も期待した。だが中盤に入り、タイヤの選択ミスでセテが脱落、真矢も順位を下げていく。
そんな中、終始安定した走りを見せたのがマルコだった。7年前、ここアッセンで15歳という最年少記録で125ccクラスを制覇。同胞イタリア勢として「ロッシの後継者」として注目を集め、02年250ccで王座奪取、03年に最高峰MotoGPにステップアップ。その後も15位→12位とクラス昇格ごとに順位を上げ続ける。負傷を乗り超えると、今季たびたびロッシを脅かす存在に成長を遂げた。まさに、未知数に進化し続けるライダーと呼べるだろう。
「今回はマルコとのバトルだった」。ロッシがそう語ったように、終盤は2人のレース。というか、全体的なレースを作った陰の主役はマルコだった。イタリア人ライダーは、最高峰クラスでは自己最高の2位でフィニッシュ。
今週末はホンダのトップライダーとしてラグセナカでの米国GPに乗り込む。「ロードレース界で最も伝統的なサーキットの1つで、早く走りたい」。進化するマルコ、次に待つのは頂上しかない。
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染谷俊(そめや・しゅん)
ピアニストとしての英才教育を受け音大を卒業するが、17歳でロックに目覚めてからシンガーソングライターの道を歩み93年CDデビュー。現在までにアルバム9作を発表。近年では、ピアノインストアルバムの発表や作詞作曲家としても独自の音楽センスを発揮し注目を集めている。染谷俊の魅力を届けるに欠かせないライブ活動は年間数十公演と精力的に行っている。鍵盤を叩き情熱たぎるメッセージロックを旋律にのせて歌う姿は圧巻である。 他のミュージシャンへの楽曲提供や、黒田倫弘、矢沢永吉、渡辺美里(敬称略)らといった実力派ミュージシャンとのライブやレコーディングセッションへも積極的に参加している。
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