★決勝速報★
 大乱戦勝者は“大治郎さん” 生見、鎌田組が奇跡的V! 

<2003鈴鹿8時間耐久ロードレース>◇3日◇決勝◇三重・鈴鹿サーキット(1周5・821キロ)◇出走70台、完走52台◇晴れ◇観衆7万2000人

 鎌田学(33)が故加藤大治郎さん(享年26)にささげる優勝を飾った。ラスト1時間まで2位だった生見(ぬくみ)友希雄(37)鎌田組は、首位北川、藤原組のエンジントラブルで奇跡的に逆転。優勝候補が2周目で事故によるリタイアが相次ぎ、まさにミラクルVとなった。鎌田は今年4月に他界した昨年の覇者加藤さんのマシン開発を支え続けた兄貴分。天国の後輩にささげる1勝となった。

★経過★

【8:35】生見・鎌田の音頭でカウントダウン。花火が打ち上げられる
【8:19】表彰式。生見・鎌田はトロフィーと一緒に、加藤大治郎さんの写真とヘルメットを掲げ喜びを表す。2位は中冨・吉川組(ヤマハ)、3位は辻村・伊藤組(ホンダ)
【8:11】勝利者インタビュー。鎌田は4月20日日本GPの事故で亡くなった加藤大治郎さんの写真を持ちながら「ここまでいろいろありましたから。この勝利は相方の生見さんと大ちゃんに捧げます」。生見は「勝てると思わなかった。大ちゃんが後押ししてくれたのかなと思います」
【8:06】生見友希雄がチェッカーフラッグを持ち、完走マシンを引き連れてウイニングラン。花火が上がる
【8:00】生見友希雄・鎌田学(ホンダ/Team桜井ホンダ)が優勝。生見は初、鎌田は2回目。ホンダは7連覇を達成。プライベートチームの優勝は21年ぶり。注目された仮面ライダー555は10位で完走した ●レース決勝最終結果
【8:00】首位の生見友希雄はスプーンカーブを通過
【7:58】完走を目指し北川・藤原組がガレージからマシンを出す。ピットアウト
【7:54】20回目の出場となるベテラン徳野政樹(スズキ)が転倒
【7:37】再スタートを目指してマシン修復に努めていた北川・藤原組がマシンをガレージに入れる
【7:34】4位藤原・嘉陽組が転倒
【7:19】5位辻村・伊藤組(ホンダ)が最後のピットイン。伊藤真一がピットアウト
【7:07】生見友希雄が北川・藤原組に1周差をつける
【7:04】生見友希雄が逆転。首位となる
【7:03】首位北川・藤原組(スズキ)が最後のピットイン。17秒と好タイムで作業を済ませ藤原克昭に乗り変わる。しかしエンジンがかからないトラブル
【7:00】7時間経過(186周)。1位北川・藤原組、2位生見・鎌田組、3位中冨・吉川組 ●レース途中経過(7時間)
【6:57】2位生見・鎌田組(ホンダ)が最後のピットイン。問題なく作業を済ませ生見友希雄がピットアウト
【6:38】ライト・オンのサインが出される
【6:27】北川圭一がペナルティのためピットイン。首位のままコースに戻る。差は約30秒
【6:22】首位の北川・藤原組がピットロードでの85キロ速度違反によりストップ・アンド・ゴー・ペナルティ20秒が科せられる
【6:05】2位を走行中の生見・鎌田組がルーティン外のピットイン
【6:00】6時間経過(159周)。1位北川・藤原組、2位生見・鎌田組、3位中冨・吉川組 ●レース途中経過(6時間)
【5:02】北川・藤原組がピットイン。ピットクルーは13秒の好タイムで送り出す
【5:00】5時間経過(133周)。1位北川・藤原組、2位生見・鎌田組、3位中冨・吉川組 ●レース途中経過(5時間)
【4:58】1位北川圭一が2位との差を1分以上に広げる
【4:00】折り返しの4時間(105周)。1位北川・藤原組、2位生見・鎌田組、3位中冨・吉川組 ●レース途中経過(4時間)
【3:30頃】西コースに小雨
【3:04】74番車に黒旗。再スタートが認められていないのに岡田忠之が走行していたため。岡田はピットイン後に抗議のアピール「これじゃレースが成り立たない。オイルの旗も見えないし、レギュレーションもおかしい。オフィシャルがもっとしっかりしないと」
【3:00】3時間経過(79周)。1位北川・藤原組、2位生見・鎌田組、3位出口・青木組 ●レース途中経過(3時間)
【2:22】生見・鎌田組がピットインの間に北川圭一(スズキ)が首位へ
【2:15】宇川・井筒組のマシンがガレージ内へ。ホンダ・ワークスの2チームがリタイア
【2:05】出口・青木組がピットインの間に鎌田学(ホンダ)が首位へ
【2:00】2時間経過(52周)。1位北川・藤原組、2位生見・鎌田組、3位中冨・吉川組 ●レース途中経過(2時間)
【1:51】S字で青木治親(ホンダ)が藤原をかわし首位へ
【1:46】井筒仁康(ホンダ)がマシントラブルでピットイン。藤原克昭(スズキ)が首位
【1:00】1時間経過(25周)。1位宇川・井筒組、2位北川・藤原組、3位生見・鎌田組 ●レース途中経過(1時間)
【0:42】レース再開
【0:38】ヘアピンで転倒した伊藤真一がマシントラブルでピットイン
【0:31】向井伸之がヘアピンで転倒。コース上で倒れた向井が動かず、再びセーフティーカーが入る。向井は救急車で運ばれる
【0:23】山口辰也がピットイン。マシンチェック後、3分ほどでピットアウト
【0:21】レース再開
【0:10】岡田忠之らクラッシュしたマシンはレッカーによってピットへ。レッカーで運ばれたマシンの再スタートが認められず岡田らにリタイア裁定。ホンダはレース主催者に抗議
【0:06】セーフティーカーが入る
【0:01】オープニングラップはPPスタートの伊藤真一が制す。直後の1コーナーでオイルの影響で渡辺篤、ヘイデン、岡田忠之など上位のチームがクラッシュ、渡辺のマシンは炎上。仮面ライダー555の山口辰也などがオーバーラン
【0:00】1周目、スタート直後に高橋英倫(ヤマハ)のマシンから白煙、S字付近でストップ。1コーナーの外側にオイルが巻かれてしまった
【0:00】11時30分、ルマン式でスタート。 ●スターティンググリッド

 宇川、4度目Vの夢ついえる 

 今大会唯一のワークスチーム「セブンスター ホンダ」は序盤の11号車に続き、宇川徹/井筒仁康組の7号車が開始から2時間15分を過ぎた時点でリタイアとなった。宇川は大会史上最多タイの個人4度目Vがかかっていたが、同記録を持つW・ガードナーに並ぶ夢はまたしてもお預けとなった。

 吉村監督、リタイア裁定に怒り 

 「ヨシムラスズキGP−1 DAXIM」の吉村不二雄監督と「セブンスター ホンダ」中嶋康二総監督がリタイア裁定に怒りをぶちまけた。両監督は3日午後1時ごろ、鈴鹿サーキットのプレスルーム内で会見。クラッシュ後、レッカー車により車両撤収したことでリタイアの裁定が下ったことに疑問を呈した。

 吉村監督は「1周目にオイルもれがあったのに、なぜ再スタートさせなかったのか。レッカー車にも無理やり乗せられたもので、納得いかない」とレース主催者の対応に対し抗議の姿勢を示した。中嶋総監督も「今後このようなことにならないよう、きちんとした対応を求める」と話した。

 開始直後多重事故…波乱幕開け 

 鈴鹿8時間耐久ロードレースは3日午前11時半、決勝がスタートした。開始早々、ワークスチームの「セブンスター ホンダ」11号車などが絡む多重クラッシュが発生し、波乱の幕開けとなった。

 青木拓磨が2輪で鈴鹿をパレード走行 

 元GPライダーの青木拓磨(29)が、鈴鹿8耐決勝前のセレモニーでパレードランに参加した。青木は98年の事故で脊椎損傷の大重傷を負い、車いす生活を送っている。これまで、2輪車を3輪に改造し倒れないようにした「トライク」をつくってきたが、今回はホンダが開発した特殊な2輪車で真夏の祭典の舞台を走行。青木は「再び8耐という場で2輪車に乗ることができてうれしい」と喜びを口にした。

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写真=観客の声援に応え、ウイニングランをするTeam桜井ホンダの生見友希雄、鎌田学組(生見が搭乗)(撮影・栗木一考)


写真=「大ちゃんが見守ってくれてたから優勝出来た」と表彰台で笑顔を見せるTeam桜井ホンダの左から生見友希雄、桜井総監督、鎌田学(手にもっているのは故・加藤大治郎選手の遺影)(撮影・栗木一考)

レース結果
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 ◆鈴鹿8時間耐久ロードレース 64年に鈴鹿で日本初の本格的な2輪耐久レース「鈴鹿18時間耐久」が開催された。以後、レース時間が24、12、10と変化。74〜76年は石油危機などの影響で中断し、77年に6時間耐久として復活。翌78年に第1回の鈴鹿8耐が行われた。90年には、過去最多の16万人の観衆を集めた。2人がチームを組んで交代で8時間を走り、タイムを競う。今年のレースの正式名は「FIM2003世界耐久選手権シリーズ第6戦 コカ・コーラ鈴鹿8時間耐久ロードレース第26回大会」。会場の鈴鹿サーキット国際レーシングコースは1周5・821キロメートル。8月3日の決勝は午前11時30分スタート。

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