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2003/11/27
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#4 感謝祭の伝統の一戦、勝利を味わうのは…
アメリカでは11月の最終木曜日が感謝祭(サンクスギビング)の休日となっている。17世紀にアメリカに上陸した清教徒たちが最初の収穫を祝ったことにちなむこの日、多くの人々が帰省し、親族や知人たちと伝統的な七面鳥料理を囲む。その様は日本のお盆を思い起こさせるものがあったりもする。
そんな感謝祭の伝統と、NFLも無縁ではない。通常の週末を離れ、サンクスギビング・デー・フットボールと呼ばれる試合が行われるのだ。現在この特別開催試合はカウボーイズとライオンズの2チームがホームで行うことが恒例化しており、今年も27日(日本時間28日)にカウボーイズがドルフィンズと、ライオンズがパッカーズと対戦する予定だ。
ただ伝統的な行事だとはいえ、通常1週間ごとの開催である現在のNFLで、前試合から中3日で望まなければいけないことに対する出場チームの負担は大きい。負傷者の回復時間も十分ではないし、膨大なデータを解析しゲーム戦略を立てるための時間も当然少なくなる。コーチ陣にとってはなんとも頭の痛い伝統だともいえよう。ただそれゆえどんな試合になるのか、ファンとしては注目なのだが。
| ◆プレーオフ決定条件◆ |
| AFC東地区:ペイトリオッツ |
▽以下でプレーオフ進出決定
- 対コルツ戦に勝利、かつチーフスが勝利か引き分け、さらにブロンコス、レーベンス、ベンガルズの3チームが全て負けた場合
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| AFC西地区:チーフス |
▽以下のいずれかで地区優勝決定
- 対チャージャース戦に勝利、かつブロンコスが負けるか引き分けた場合
- 対チャージャース戦に引き分け、かつブロンコスが負けた場合
▽以下でプレーオフ進出決定
- 対チャージャース戦に勝利、かつドルフィンズが負けた場合
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| NFC南地区:パンサーズ |
▽以下で地区優勝決定
- 対イーグルス戦に勝利、かつセインツとバッカニアーズがともに負けた場合
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今回は特にカウボーイズとドルフィンズの1戦がプレーオフ出場権争いという点で注目度が高い。
カウボーイズは“アメリカズ・チーム”と呼ばれ、長く強豪チームとして君臨してきた。しかし昨年まで3年連続負け越しを喫するなどここ数年は低迷。それが今シーズン、過去ジャイアンツで2度スーパーボウルを制し、以後指揮をとったチーム全てでプレーオフ進出を果たした名将ビル・パーセルをヘッドコーチに迎えた途端、「今年はまだ再建の年」という周囲の予想を覆して勝ち星を重ね、ここまで8勝3敗。NFC東地区でイーグルスと首位争いを繰り広げている。
対するドルフィンズは開幕前からスーパーボウル出場候補に挙げられる強力な選手陣を集めたものの、QBのケガなどもあって現在は7勝4敗でAFC東地区トップを走るペイトリオッツを2敗差で追う。
今後の展開を考えると、双方このタフな伝統試合で負けるわけにはいかないのである。
もう一戦も、ライオンズは3勝8敗とNFC北地区最下位に沈んでいるが、対するパッカーズは6勝5敗で、やはり首位バイキングスを1勝差で追っている。順位決定には地区内対戦成績が重要な要素となるため、パッカーズは取りこぼすわけにはいかない。
また、出場4チームがそれぞれ60年代や70年代に使っていたデザインのユニホームをこの日だけ着用するのも話題だ。NFLに限らずカジュアル・ファッションとして古いデザインのユニホームを着るのがちょっとしたブームとなっているだけに、その点でも注目である。
サンクスギビング・デーのTV中継では試合終了間際になると、勝利チームの選手たちがベンチに運び込まれた七面鳥料理にかぶりつく仕草をして、家族たちにメッセージを送るのが恒例の風景となっている。さて今年はどのチームが伝統の味をかみ締めるだろうか。
(このコラムは毎週木曜日に更新予定です)
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渡辺史敏(わたなべ・ふみとし)
1964年生まれ。ニューヨーク在住。出版社勤務を経て、95年フリーランスとして渡米。現在はNFLをはじめ、大リーグ、サッカーなどのスポーツと、インターネット、TV、コンピュータなどITという2つの分野で取材・執筆活動を行う。NFLは毎年、キャンプからスーパーボウルまで追いかける。京子夫人も、スポーツカメラマンとして活躍中。
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