関東学院大、有賀が決めた/ラグビー
<ラグビー大学選手権:関東学院大31−15同大>◇2日◇国立◇準決勝
3年連続で同じ顔触れとなった4強は関東学院大と早大が勝ち、8日の決勝(東京・国立)は5年連続の同一カードになった。2年ぶりの大学日本一を目指す関東学院大は同大を31−15で下し、9年連続決勝進出を決めた。31年ぶりの2連覇へ順調に勝ち進んできた早大は9トライの猛攻で法大に61−5と圧勝した。両校は2月4日に開幕する日本選手権の出場権を獲得した。
氷雨に凍える国立のラグビーファンを、FB有賀のトライが熱くした。17−15の2点差に追い上げられた後半12分。「流れを変えたい」。最後方で試合展開を読んでいた有賀が動いた。同大ゴール手前のラックからSO藤井にボールが渡る瞬間だった。「藤井!」。鋭い声に藤井も反応。助走をつけ、スピードを増した有賀は、同大の守備ラインを突き破って置き去りにした。
流れを戻し、同大の闘志にくさびを打ち込むプレーとなった。同大プロップ中村が試合後悔しそうに認めた。「有賀が走り込んでくるのは分かっていました。でも、揺さぶられて見失った。有賀を見逃したのが大きかったです」。
有賀は前半に執ようなマークに苦しんだ。それでも、勝負どころを読み、状況を打開する判断力がある。「前半はマークがきつかったです。あの場面では、それまでボールをもらっていたセンターの外ではなく、内に顔を出そうと思いました」。前半は封じられた動きが、わずかに走るコースを変えることで通じるようになった。走り込んだ脚力も加わり、チームをよみがえらせるトライを奪った。「それが僕の役目ですから」と当然のように言った。
1年から試合に出て、4年連続で決勝進出までこぎつけた。「僕の代で行けなかったら惨めですから。僕の代で勝ちたい」。対戦相手は熱望していた早大。「小細工はしない。個々の力は完全に早稲田が上です。でも、チームの完成度と伸びしろで戦う」。関東リーグ戦の序盤で1敗して苦しんだチームは、力強さを増している。
実はこの日の関東学院大はFWが素晴らしいディフェンスを見せた。春口監督が「我々のラグビーを体現した。今季一番のタックルに行っていた」と絶賛した。有賀も思いは同じだ。「もっとFWが頑張れば、もっとバックスも生きる」。圧勝で決勝進出した王者早大に、ひるまずぶつかっていく。【井上真】
[2006/1/3/09:33 紙面から]
写真=後半12分、関東学院大FB有賀(上)は、相手DFを引きずりながらトライを決める(撮影・浅見桂子)
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