補欠じゃない!16歳伊藤3位/ジャンプ
<ノルディックスキー・札幌五輪記念兼コンチネンタル杯ジャンプ>◇13日◇札幌・宮の森ジャンプ競技場(HS100メートル、K点90メートル)
スキー競技史上最年少代表の16歳、伊藤謙司郎(北海道・下川商高)が、トリノの「レギュラー定着」を視界にとらえた。1回目に95メートルで9位につけると、2回目に97メートルで4位に浮上。コンチネンタル杯対象外選手を除いて3位と同杯初表彰台に輝いた。10年バンクーバー五輪対策での代表選出のはずが、ジャンプ全3種目出場も現実味を帯びてきた。
余裕さえ感じさせる大人のジャンプだった。1回目9位で迎えた伊藤の2回目。「世界大会なので気合入りました。いいプレッシャーの中で飛べました」。緊張を力に変えた。K点を過ぎても落ちない。97メートル。一気に4位に浮上した。
札幌五輪記念は表彰台に届かなかったが、コンチネンタル杯では堂々の3位。バンクーバー五輪を見据えた抜てきのはずが、全3種目出場の「レギュラー」昇格も現実味を帯びてきた。前日12日に来日したユリアンティラ・ヘッドコーチは「いいジャンプを見せてくれた」と満足げだった。
昨年10月に長野・白馬で開催されたW杯派遣候補選考会で2試合ともに5位に入り、頭角を現した。11月にはコンチネンタル(C)杯より格下のFIS杯(スイス)に出場。そこで2試合で2位に入ったことが評価され、12月にC杯に昇格した。さらにW杯個人第7、8戦(同17、18日、スイス)に抜てきされた。わずか3カ月で世界へ浮上した。
葛西、岡部、伊東の代表と同じ下川町の生まれ。伊藤は小学2年でミディアムヒルを飛び、最年少記録を更新した天才少年だ。「ここまでは順調にきすぎて、恐ろしい。これからもっと調子が上がっていけば、五輪に出られるかなあ」。未知の魅力が詰まった16歳の目が輝いた。【小林明央】
[2006/1/14/09:54 紙面から]
写真=2回目に97メートルを飛び3位に入った伊藤(撮影・黒川智章)
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