佐々木2位!五輪メダル見えた/W杯回転
<アルペンスキー:W杯回転>◇第7戦◇24日◇オーストリア・シュラートミンク
【シュラートミング=佐藤智徳】半世紀ぶりのアルペン五輪メダルが見えた! トリノ五輪代表の佐々木明(24=ガーラ湯沢)が、W杯2度目の表彰台に立った。2本合計タイム1分43秒13で、優勝のパランデル(フィンランド)に0秒79差の2位。03年1月のウェンゲン大会以来となる、日本勢男子5度目の表彰台に立った。五輪前最後のレースで勢いを示し、56年コルティナダンペッツォ五輪銀の猪谷千春以来のメダルを狙う。同じ五輪代表の皆川賢太郎(28)も6位に入った。
ダイヤモンドダストが舞う氷点下18度の極寒の中、佐々木は勢いよく自身にシャンパンシャワーを浴びせた。最後は頭からかけて「ヤパン(日本)ササキ」を連呼する観客を大喜びさせた。表彰台は完全に、佐々木の独壇場だった。
ナイターレースで雪は硬く引き締まっていた。強豪の転倒が続く中、佐々木は持ち味の鋭角ターンを存分に発揮した。1本目は5位タイ。高校の先輩皆川(4位)に上に行かれて奮起。2本目も果敢に旗門を攻めた。1本目2位だった、今季回転5勝のロッカのコースアウトにも助けられた。
「(3季前の)表彰台は一気に上がったけど、今回は明確に狙った順位」。佐々木は自らの成長をアピールした。やんちゃな言動で海外でも人気の佐々木。一方でスキーに打ち込む姿はまさに世界のトッププロ。用具契約するサロモン社の小田島氏は「最近は外国勢が佐々木の開発した板を使いたがる」と話す。3季連続第1シードの佐々木を目標にする外国勢が増えた。
スピード練習を兼ねて28日のW杯ガルミッシュ・パルテンキルヘン大会の滑降に出場後、欧州の拠点インスブルックで調整し五輪に臨む。この日の2位で五輪本番の第1シードは確実。五輪はこの日と同じナイター開催で、乱視の佐々木はライトアップされた方がコース状況がよく見えるという。雪が締まりやすい標高1800メートルの五輪会場セストリエールの条件も「(起伏や斜面が)こことよく似ている」と歓迎している。
表彰式後の会見で「(五輪は)クレイジーな、ギャンブルレースをする」と笑い飛ばした佐々木。回転種目が行われる1カ月後の2月25日、半世紀も日本の歴代エースが届かなかった五輪メダルをもぎ取る。
[2006/1/26/09:04 紙面から]
写真=W杯男子回転第7戦で、自己最高タイの2位となった佐々木の滑り(撮影・田崎高広)
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