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  スポーツNOW(11月6日付)
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厳選全国12強でラグビーをもっと面白く!強く!


 スポーツ界の「今」を徹底的に掘り下げる「スポーツ・ナウ」。スポーツ界に起きるさまざまな出来事、話題などを毎週水曜日付紙面で掲載する。第1回は「ラグビー・スーパーリーグ(仮称)」。日本ラグビーの強化と人気ばん回を目指して、東日本、関西、西日本社会人リーグを全国規模で1つに統合した「ラグビー界の起爆剤」が来季、スタートする。

 2日、東京・秩父宮ラグビー場に詰め掛けた観客は酔った。東芝府中の挑戦を受けた王者サントリーが5−38から、大逆転。同社ラグビー部の稲垣純一部長は「こういう競った試合が続くとファンも満足するだろうし、集客にもつながる。強化のためにもスーパーリーグは大歓迎です」と、高いレベルの攻防を喜んだ。

 スーパーリーグ創設の日本協会の狙いは、稲垣氏のこの言葉にある。東日本、関西、西日本の最上位リーグに所属する24チームが半数の12チームに絞られてのサバイバル戦。サントリー−神戸製鋼戦など、日本ラグビーをリードする東西の強豪が連日、激しい争いを展開する。実力のきっ抗した魅力あふれる試合が、ファンをスタンドへと集める。さらに、個々の選手のレベルアップにもつながる。

 宿沢広朗強化委員長は「新リーグは代表チームの強化と表裏一体のもの」と位置づけた。また、神戸製鋼の平尾誠二ゼネラルマネジャーは「個人的には前向きにとらえている。企業スポーツの在り方、強化、普及など新しい方策として楽しみにしている」という。全国規模のリーグ構想は、ここ10年来の懸案だった。それが、日本代表のプロ化で一気に加速。当初、04年スタートの予定が、アテネ五輪開催などで話題性がそがれることも考慮し、W杯イヤーに前倒しにされた。

 日本協会はチーム登録料を徴収せず、遠征費、宿泊費も負担するという。「収益に余裕ができた場合、何らかの形でチームに還元したい」とし、運営がスムーズに運べば、将来的には賞金導入も考えている。目標の1つに、参加チームが普及活動に積極的に協力することを掲げた。ファンクラブ、ラグビースクールの新設、支援だ。

 現在、各リーグではスーパーリーグ入りを目指し、例年にも増して激しい戦いが展開されている。東日本では全勝のサントリーを1敗のクボタ、東芝府中が追い、関西では神戸製鋼が敗れる波乱が起きた。新リーグ効果は、すでに始まっている。「ファンの見たいカード、魅力あるカードを提供したい」と日比野弘副会長。日本ラグビーは面白く、強くなる。【三角和男】

でも降格チームは?経費増、学生進路も不安

 スーパーリーグ開催にあたって、冠スポンサーの獲得、運営資金など課題は多い。漏れたチームの存続問題もその1つだ。神戸製鋼の萩本光威ヘッドコーチは「最大のデメリットは降格チームがラグビーをやめていくこと。協会が『日本全体の強化のために』と言うなら逆行だ」と指摘した。

 企業スポーツは逆風にさらされている。日本協会は各リーグを回って説明会を開いた。その時、企業側が支援を続けてくれるか不安を訴えるチームがあったという。元早大主将でスポーツ市場調査、政策などを担当する三菱総合研究所の中竹竜二氏は「下部リーグの充実も必要。協会案には、それらを含めた全体像が見えない」と話した。

 スーパーリーグ加盟チームの試合数は、これまでより飛躍的に増える。全国規模の移動となれば経費もかさむ。近鉄の山ノ内逸央監督は「遠征費など、どこまで協会負担になるのか。チーム負担が増えるようでは賛成とは言えない」。状況は決して甘くない。Jリーグに影響されて各競技団体でもリーグ改革を進めているが、どれも成功しているとは言い難い。12チームのリーグ構成で、学生の進路にも影響を及ぼす。企業間の温度差なども含めて、課題は山積している。


◆スーパーリーグ(仮称)

 社会人トップ12チームで構成され、1回戦総当たりで各チーム11試合、計66試合を行う。リーグ優勝とは別に上位8チームによるトーナメント戦でも優勝を争うため、2チームが優勝となる。11、12位は、下部リーグの東日本、関西、西日本各リーグ優勝チームの総当たり戦による上位2チームと自動入れ替え。9、10位チームも各地域リーグの上位と入れ替え戦を行う。

 今年度の東日本、関西、西日本リーグの優勝チームは無条件で初年度参加。残りは16チーム(東日本7、関西6、西日本3)が出場する全国社会人大会予選プール(4組)の成績で決まる。各組1、2位の計8チームと、3位同士で行われるリーグ戦の上位が参加資格を得る。3地域リーグの優勝チームがすべて各組の3位までに入った場合は、1〜3位までが自動的に初年度参加チームとなる。


◆日本選手権は改称ジャパンカップに

 スーパーリーグ創設に伴い、現行の日本選手権は今季限りで終了となり、クラブチームなども含めた22チームによるトーナメント戦ジャパンカップ(仮称)になる。また、16チームが参加する全国大学選手権も、来季からは予選リーグを導入する。


◆ジャパンカップ

 大学と社会人が対戦する機会を残した。出場22チームの構成はスーパーリーグ6強、下部3地域リーグの各1、2位の6チーム、大学選手権上位6チームに大学地区対抗、全国クラブ大会の優勝チーム、日本協会推薦の2チームとなる。


◆全国大学選手権

 参加チーム数は変わらないが、1回戦を勝った8チームが2組に分かれ、総当たりの予選リーグを行う。「ファンの望むカードを組むのが狙い」(日本協会)。その後、予選リーグの各上位2チームで決勝トーナメントを開催する。

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