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  スポーツNOW(5月14日付)
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卓球日本五輪初メダルは愛ちゃん!?

 日本卓球のホープ、福原愛(14=ミキハウスJSC)が、アテネ五輪代表、そして日本初のメダル獲得に向けて第一歩を踏み出す。史上最年少で初代表となった世界選手権個人戦が19日にパリで開幕。五輪シングルス代表は、同大会直後の世界ランキングで、まず男女上位20人(各国最大2人まで)が決定。福原は現在世界91位で、今大会での逆転シングルス代表入りは難しいが、世界の強豪を破ったアジア選手権銀メダルのダブルスで、五輪代表とメダルは可能だ。福原は、明日15日にパリへ旅立つ。

 愛ちゃんにとって、夢だった五輪代表が現実になってきた。昨年から筋力トレーニングを採用し、1年間で身長は5・5 センチ も伸びた。最近は負けても冷静で、西村卓二代表監督も「心技体すべてが成長している」と、心身ともに代表の風格も漂わせる。それに併せて、実力もうなぎ上り。「アイドル」から「エース」への脱皮は、十分に五輪代表としての実力を証明した。

 日本の卓球界は、70年代までの栄光を最後に、没落の一途をたどった。世界選手権で48個の金メダルを奪ったのは過去の話。欧州勢、中国の台頭で、メダルにも及ばない日々に転落した。グリップでペンホルダー型全盛だった日本は、欧州勢が重いスピンをかけるシェーク型に対応できず。また、企業主導の日本は、プロ化が進んだ国際ツアーや各国リーグにも乗り遅れた。

 第38回から6大会連続で世界選手権メダルなしに終わった日本。しかし、国内を飛び出し、欧州や中国に本拠地を置く選手が現れ、ようやく卓球日本復活の兆しが見える。そして、その新生日本の象徴が愛ちゃんだ。幼少からシェーク型で前陣速攻型。10歳でプロ転向するなど欧州、中国に対応するべく歩んできた。

 しかし、世界選手権で、世界91位の愛ちゃんがいきなりシングルスの代表入りを決めることは不可能に近い。現在、日本2番手で、同30位の小西杏との差は350点。優勝して得られる48点に、対戦相手によって得られるレーティング点が加わっても、日本選手の上位2人、そして世界ランクで上位20人に入るには追いつかない大差だ。

 ただ代表入り、そしてメダルのチャンスも夢ではない。ダブルスの代表権は、世界ランキングに左右されず、アジア大陸予選から3組出場可能。人数が限られる五輪より、銀メダルを獲得したアジア選手権はレベルが高いといわれ、世界トップの実力持つ中国、韓国ペアを連覇した実績は、十分に五輪メダル圏内だ。シングルスも、各国代表枠は3人。世界ランクで2人が決まっても1人が残る。その最後の代表を争う来年4月のアジア大陸予選まで約1年。その日に向かって、世界選手権では大きな経験を積みたい。代表入りとメダルに向けて、愛ちゃんのアテネへの道がスタートした。【吉松忠弘】

 ◆福原愛(ふくはら・あい)1988年(昭和63年)11月1日、仙台市生まれ。3歳から卓球を始め、全日本バンビ(8歳以下)の部で3連覇するなどして「天才少女」と騒がれる。99年に卓球女子プロ第1号となり、01年全日本シングルスで史上最年少のベスト8進出。昨年の全日本ダブルスで史上最年少優勝を遂げた。家族は、父武彦さん(60)母千代さん(51)兄秀行さん(22)の4人家族。コーチは両親とミキハウスの湯媛々(中国)。154センチ、48キロ。青森山田中3年。


女子2枠を争う梅村、小西、藤沼

 世界ランキングで決まる日本女子代表2人の争いがし烈だ。現在、日本のトップは全日本チャンピオンで世界23位の梅村礼。各国最大2人枠で上位から選ぶと、梅村は13番目となり、現時点では上位20人が出場できる五輪代表枠内となる。

 また、福原のダブルスのペアで、同30位の小西杏も17番目で、梅村同様に出場圏内だ。日本の3番手は、全日本準優勝の藤沼亜衣で同33位。34位のシュトルーゼ(ドイツ)が出場可能だが、藤沼は各国2人枠で、現時点では代表からもれる。しかし、小西とは13点差。世界選手権で得られるポイントが大きいことから、藤沼にも十分に逆転のチャンスが残されている。実力からすればベスト8も可能な梅村にしても、早い回戦で敗れると、今回の代表の座は危うくなる。

 日本男子は、最高が同41位の田崎俊雄。実力的に考えると今回の世界ランキングによる代表決定は厳しいようだ。

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