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  スポーツNOW(8月20日付)
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「松坂世代」9人が主役 23日開幕世界陸上

 陸上界の「松坂世代」がアテネに向けて飛び出す。世界選手権は23日、フランス・パリで開幕。男子短距離エースの末続慎吾(23=ミズノ)、女子砲丸投げの森千夏(23=スズキ)ら西武松坂大輔投手(22)と同じ80年度生まれの選手が、日本陸上界の一大勢力として世界を目指す。激しいライバル心がはぐくんだ高い能力が、今春の実業団入りで開花。年齢的にも絶頂期にある「松阪世代」が、世界選手権を、五輪を沸かす。

 今季、末続は一気に日本のエースに成長した。日本選手権(6月)の100、200メートルで24年ぶりの2冠制覇。得意の200メートルは今季世界ランク1位(当時)の20秒03で走り「夢の19秒台」へあと40センチと迫った。世界選手権では「必ず戦った証拠を持ち帰る」と、同種目で日本人初のメダル獲得に執念を見せる。

 80年度生まれの23歳。パリには、末続を筆頭に「同学年」9人が乗り込む。女子砲丸投げの森、男子110メートル障害の内藤、同棒高跳びの沢野は、いずれも今季日本新。女子走り幅跳びの池田、男子マラソンの藤原ら、同世代の選手たちが強烈なライバル意識で世界と戦う。

◆「松坂世代」の陸上世界選手権日本代表◆
種目 選手名 年齢 所属
短距離 末続慎吾 23 ミズノ
宮崎 久 22 ボケンテクノ
マラソン 藤原正和 22 ホンダ
坂本直子 22 天満屋
障害 内藤真人 23 ミズノ
競歩 吉沢永一 22 長谷川体育施設
跳躍 沢野大地 22 ニシ・スポーツ
池田久美子 22 スズキ
投てき 森 千夏 23 スズキ

 スポーツ界では、同世代に好選手が集まることは珍しくない。激しいライバル意識がレベルアップにつながる。末続は、熊本・九州学院高時代から福岡・八女工の宮崎がライバルだった。高2で10秒28を出した宮崎に負けたくないという思いが末続を成長させた。

 種目が違っても同じだ。マラソンの藤原は「世界選手権のメダルは僕の方が近い」と、末続にライバル心を燃やす。末続の高校時代の同期にはダイエーの吉本亮内野手もいた。競技が違っても「オレも」という思いはある。松坂の存在が吉本を奮い立たせ、吉本の活躍が末続まで刺激した。

 ライバル同士ではぐくんだ実力が、今春の実業団入りで開花した。「とにかく環境がよくなった。学生時代とは責任感も違う」と末続。ミズノでは、学生時代に比べて陸上に割く時間は数段増えた。会社の看板を背負う責任感も、競技力アップの一因になる。日本新を連発する女子砲丸投げの森も「会社のバックアップには感謝している」と話した。

 一選手の活躍が、同世代を刺激し、全体の実力を上げる。末続に刺激を受けた80年度生まれの選手たち。肉体的にピークを迎え、新たに責任感も芽生えるという相乗効果で、陸上の「松坂世代」がパリで輝やこうとしている。【牧野真治】

国籍変更に歯止めかける

 国際陸連(IAAF)は18日、パリで評議員会を開き、国籍を変えた選手の国際競技会出場についてのルールを将来的に改正し、国籍変更の横行に歯止めをかける方針を決めた。現行ルールでは、新しい国籍を取得した選手は最短1年で国際競技会へ復帰できる。先にケニアの長距離選手2人がカタール国籍を取得し、名前も変えて国際競技会に出場する極端な事例があったため、対策の必要性が指摘された。

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