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| グラウンドを駆けるフィリピーネ
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漆黒の弾丸
04年シーズン、伝統あるモスグリーンから黒を基調にしたものへファーストジャージを一新し、大東大ラグビー部はリーグ戦を戦った。
黒を身にまとった筋骨隆々の選手たちがグラウンドにそろうと、威圧感が漂う。そんな中でも異彩を放つ存在、それがロゥ・フィリピーネ(24)だ。189センチ、110キロと大きな体が、相手選手を振り切りながらグラウンドをかけるさまは、「漆黒の弾丸」と呼ぶにふさわしい。
リーグ戦では、フィリピーネがチームを勢いづけるトライを決め、ピンチを救った場面が多々あった。モールをパワーで押し切り、そのままトライを決めるというのが1つの得点パターン。フィリピーネは、その際のフィニッシャーとなることが多く、今季の関東大学リーグ戦でも個人トライ王の獲得へつながった。また単にトライを奪うだけではなく、相手からのマークを逆に利用し、自分が攻撃の起点となって味方のトライを演出することもできる。FWの絶対的な柱となり、チームを支えていたのだ。
だが、このトライ王の栄冠も決して1人の力で獲得したわけではない。ラグビーというスポーツの場合いかに個人の力が突出していてもトライを重ねていく事は難しい。ラグビーは組織対組織のぶつかり合いのスポーツである。FWとBKが一体となりボールを繋がなければトライを奪うことはできない。
グラウンド上での荒々しい姿とはうって変わり、普段のフィリピーネはとても陽気だ。南国トンガの陽気さというよりも人間性なのだろう。チーム内においてもムードメーカーとなっている。友情というきずなで結ばれているからこそ、チームメートと一体化し、トライを重ねることができる。試合中はFWの柱となり、普段は部に明るさをもたらす。ラグビー部のエースは、グラウンドの内外でチームにとって、なくてはならない存在なのだ。
(田島 悠祐)
◆ロトゥ・フィリピーネ 1980年(昭和55)8月27日、トンガ生まれ。189センチ、110キロ。大東文化大入学以降、FWの軸として活躍中。今季は不動のNO・8として全試合に出場。関東リーグ戦で、トライ王を獲得した。

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