
|
| 神宮のマウンドで力投する下敷領
|
|
復活をかけるサブマリン
05年東京6大学野球春期リーグ開幕まであとわずかとなった。01年春以来、優勝という栄光から遠ざかっている法大が、4年ぶりの栄冠を手にするための絶対条件。それはこの男の活躍だ。下敷領悠太(しもしきりょう、4年)、投手陣の大黒柱である。
下敷領と言えば本格派のアンダースロー。独特なフォームから繰り出される緩急あるピッチングで打者をほんろうする。自身の投球スタイルについて「最後まで諦めない気合の入った投球」と話すように、その粘り強い投球で何度も法大のピンチを救ってきた。
公式戦デビューは一昨年の春期リーグ開幕戦。敗戦投手となるも8回を1失点に抑え、初登板とは思えない好投を見せた。続く立大戦では5安打完封で見事初勝利を挙げる。こうしてまたたく間にエースの座にのし上がっていった。さらにその年の秋には全11試合のうち9試合56イニング(6大2位)に登板。防御率1・83は6大学で3位という素晴らしい成績だ。この年5勝を挙げ、彼の実力は誰もが認めるものとなった。
しかし昨年は苦しい1年となってしまった。肩などの故障から春の登板はわずか1試合。秋は1勝するものの満足のいくものではない。「不本意な成績でチームのために全く貢献できなかった」と本人も顔を曇らせる。
だがこの悔しさをバネにまた大きく成長しようとしている。オフシーズンには走り込んで下半身を強化。またフォームの見直しをし、オープン戦で手ごたえも感じ始めている。チーム内には同学年である福山や猪子など、刺激し合える投手仲間もいる。「同学年は意識している」と語り、他大学のライバルについて「越智(早大)や同じアンダースローの合田(慶大)には負けたくない」と闘志を燃やす。金光監督も「精神的にしっかりしている。チームの中心となってチームを引っぱっていってもらいたい」と期待を寄せる。
優勝経験がないだけに、最終学年である今年は「絶対優勝」と目標を掲げた。「投げる試合は全部勝ち、全力投球する」と意気込む下敷領。サブマリンの復活をかけた戦いが今始まる。
(黒沢 映梨子)
◆下敷領悠太(しもしきりょう・ゆうた) 1983年(昭和58)5月4日生まれ。183センチ、75キロ。上宮高校出身。右投右打。

|