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| 「応援してくれるすべての人への感謝の気持ちをピッチングで表したい」という合田
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サブマリン上昇一途
「あんなフォームでよく投げられるな」と神宮に訪れた観客の視線を独占。「投げられるぞ!」と答えんばかりに堂々とマウンドに立つ。それが04年、一気にエースへの階段を駆け上った合田瑛典(えいすけ、21)だ。03年までの登板はわずか1試合。「今のままでは通用しない」。何とかしようと昨オフに考えた末、決断したのがフォームの改造。“サブマリン合田”の誕生だ。
フォームを固定して出場した昨春のオープン戦で結果を残し、リーグ戦に向けて準備万端。あとは自分を信じて、120パーセントの力を出し切るだけだった。合田の名を知らしめることになったのが明大1回戦。「その場、その場を必死で投げ」、気がつけば完封で初勝利。待ち望まれていた慶大の大黒柱への1歩を踏み出したかのように見えた。だが、明大3回戦では序盤にまさかのKO。「通用しないのかな」という気持ちに襲われた。それでも次の東大戦の好投をきっかけに自信を取り戻し、「もうひと伸びしよう」と奮起。春季リーグ終わってみれば、4勝1敗とだれもが認める慶大エースとしての座に上り詰めた。
春の活躍を受けて臨む秋季リーグ。「周りから見られているのは分かっていた」と投手の柱としての自覚十分で、1戦目の先発として投げ続け、チームの勝利に貢献した。そして、迎えた11月1日の早慶戦、9回表2死ランナーなしの場面。選手と観客が一体となって慶大優勝の瞬間を待ちわびていた。合田にとっては「ずっとそのままで時が止まっていて欲しかった」と感じるほど気持ちの良い空間。独特なフォームから投ぜられた一球はセンター池辺のグラブの中へ。決まった。バッテリーを組んだ岡崎と真っ先に抱き合い、喜びを分かち合った。
しかし、優勝も今では過去のこと。慶大は明治神宮大会の決勝で敗れた。「まだ上がある」と実感した合田はさらなる飛躍へフォームを修正。アンダースローから繰り出されるボールを昨年よりももっとずしんと沈み込み、もっと威力のあるものにするために。そう、エースが目指すのは常にもっと上。
(石井 理絵)
◆合田瑛典(ごうだ・えいすけ) 1983年(昭和58)11月11日生まれ。183センチ、73キロ。右投げ右打ち。

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