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| 全国の強豪を相手に完封勝利を収め、雄たけびをあげる柳野。その豪腕が今年こそチームを日本一へと導く
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準硬式野球界の怪物
明大準硬式野球部のエース柳野夏輝(21)。しかしこの男、ただエースと呼ぶだけでは少し失礼かもしれない。3年間でリーグ通算26勝。ルーキーイヤーにいきなりの開幕投手を任され、以来チームの柱として投げ続けてきた。MVP2回、最優秀投手2回。その成績はまぎれもなく、柳野がエースであることの証しである。
柳野は力強い直球と大きなカーブで相手をなぎ倒していくピッチャーとしての顔を持ちながら、明治最強の打者という顔も持ち合わせる。1戦目で先発を務めながら、2戦目では外野手として出場、そんなことも珍しくない。そして、そのバットから放たれた打球は軽々とライトスタンドを越えていく。その光景は「怪物」と呼ぶにふさわしいものである。
名門横浜高でレギュラーとして活躍。甲子園の土を何度も踏んだ。そんな野球エリートの道を歩んできた柳野が大学で選んだのは、準硬式野球だった。中身は硬式素材、外はゴム製というボールで行われる野球は、硬式野球ほどの華やかさはないが、負けないだけのアツさがある。1人1人が懸命に打ち込む姿が、試合になれば互いのチームが声を張り上げながらの真剣勝負がそこにあった。「ここでは自覚と責任を持って、常に考えてやっていかなきゃいけない。社会につながる勉強ができるし、ここに来て良かったと思う」。柳野にとって自分を大きく成長させてくれる場所でもあった。
今年は大学最後の年になる。「いい形で終わりたい」。夢は過去2年、ベスト8に泣いてきた全日本大学選手権大会優勝だ。そのためには柳野の右腕が絶対欠かせないものになってくる。エースとして、そしてチームの柱として、集大成となる年を最高の形で締めくくるべく、柳野は05年の戦いに挑む。
(横川 元紀)
◆柳野夏輝(やなぎの・なつき) 1983年(昭和58)8月21日生まれ。経営学部4年。準硬式野球部、投手・外野手。横浜高出。186センチ、78キロ。03、04年春季リーグ戦 MVP ベストナイン(投手) 最優秀投手賞。

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