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| 世界へ再挑戦する奥出(左)と中野
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法大のエースから日本のエースへ
世界を知る2人が、この夏“再び”世界の舞台に立つ。先日開催された世界水泳で活躍した中野高(21)と奥出泰史(21)。世界を経験し一回り大きくなったこの2人が、ユニバシアード大会では主役となる。
「世界水泳では、日本新を出してメダルを取りたい」と意気込んで望んだ中野は200メートル背泳ぎに出場した。予選、準決勝と徐々にタイムを上げながら泳ぎ、8番目の最後の決勝への切符を勝ち取った。その決勝では持ち味の粘り強い泳ぎで終始先頭集団に食らいつき、メダル獲得こそならなかったものの1分59秒03の日本新記録で5位入賞を果たした。初めての日本新記録樹立に「びっくりしたけど、気持ちいい」。最高の笑顔をしてみせた。
しかし、これまでの道のりは決して平らなものではなかった。ずっと日本の最前線を走ってきた中野にとって大学入学後は、水泳人生の中で始めてのスランプだった。泳ぎのレベルは確実に上がっていたが、試合になると思ったような結果がついてこない。そんな日が実に3年も続いた。そして、今年4月に行われた日本選手権。自己ベストで優勝を遂げた中野はついに復活のきっかけをつかむこととなった。「これからも日本記録を更新し、もっと世界と戦えるようになりたい」。ユニバーでの活躍も十分に期待できそうだ。
一方、400メートル個人メドレーに出場する奥出は日々成長を遂げている。世界水泳では専門外の400メートル自由形にも出場し、自己ベストを大幅に更新する泳ぎを見せた。
これまでなかなか陽の目を見ることがなかった奥出だが、3月に行われた日本代表合宿に初参加すると、トップクラスの選手たちに大きな刺激を受けた。4月の日本選手権では、わずかに標準記録に届かなかったもののその将来性を買われ、世界水泳と、ユニバーの切符を手に入れた。「もっと、自分の泳ぎを見てほしい」と、その言葉には自信が満ち溢れていた。
法大の2人のエースが「日の丸」のエースへ。2人の活躍からは目を離すことができない。
(鎌田真一郎)
◆中野高(なかの・たかし) 1984年(昭和59年)7月21日生まれ。172センチ、64キロ、A型。八王子高出身。
◆奥出泰史(おくで・たいし) 1983年(昭和58年)12月23日生まれ。180センチ、72キロ、B型。湘南工大付高出身。

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