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<競泳:関大・藤田紗和美> 関大スポーツ/関西大 

日本選手権、個人メドレーに出場した藤田(4月23日・横浜国際プール)

「さぼったらあかん」、北京へステップアップ

 日本選手権・女子400メートル個人メドレー、決勝。レースを終え、藤田紗和美(21)は1つ大きく呼吸をして、ゴーグルを上げる。そして見上げた電光掲示板。1番上から数えて5番目に、彼女の名前は表示されていた。

 5位。またしても、日本の頂点には立てなかった。世界水泳代表の座も遠ざかった。視線を落とし、もうひと息ついてレーンに体を預ける。悔しさとやり切れなさに満ちた、険しい表情で。

 翌日。次の出場種目までに1日の空きができたため、200メートルバタフライにエントリーした。得意種目とはいえど専門外。プレッシャーを一切感じずに、のびのびと泳ぐことができた。その結果、6位と健闘。出場した大学生の中でも上位につけ、ユニバーシアード代表入りが決定する。「出られるとはまったく考えてなかった」。前日の不本意な成績に落ち込む間もなく、予想外の朗報が舞い込んだ。

 08年、北京五輪を目標とする藤田。現在はそのために日々鍛錬を重ねている。辛いと感じることがあっても、「ここでさぼったらあかん」とぐっとこらえる。練習中は、泳ぎや体の状態には常に気を遣う。この水泳に対する姿勢は、「よく“くそまじめ”だと言われる」という。だが、「やるときはやって、抜くときは抜く」ことが藤田流の練習スタイル。“くそまじめ”にやっている自覚はあまりない。

 ただ、藤田にとっての水泳という存在が、とてつもなく大きなものであることは確かだ。身の周りのことに優先順位をつけるならば、迷わず1位。遊びよりも勉強よりも、何よりも水泳にウエートを置いている。

 残すところあと3年と迫る夢の舞台に向け、今はひたすら練習に励む毎日だ。しかし必ずや、その積み重ねが北京へと続く階段になる。「1年1年、しっかりステップアップしていきたい」。まっすぐ前を見て、藤田はそう語った。前回のユニバーシアードでは4位。表彰台には手が届かなかった。今回は当然、それより上を狙う。そして1歩、また1歩と、確実に夢への階段を上っていく。

(安永早由利)

◆藤田紗和美(ふじた・さわみ) 1984年(昭和59年)4月25日生まれ。157センチ。須磨学園高出身、社会学部3年生。02年パンパシフィック水泳選手権、03年ユニバーシアード代表。


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