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| 別格の存在感を持ち五輪代表も務めた徳永
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「別格」の男
「別格」。この男を評する者の全てがこのフレーズを用いる。強いフィジカルは相手選手を寄せ付けず、卓越した運動量は攻撃の起点となり、また時には未然にチームの危機の芽を摘み取る。徳永悠平(21)。いま、間違いなく大学サッカー界の頂点に君臨するプレーヤーだ。
大学生がJリーグでプレーすることが許される強化指定選手制度、徳永はその第1号としてFC東京でプレーをした進化続ける大学サッカーの先駆者でもある。その高い能力はJリーグに止まらず、昨年U23日本代表としてアテネ五輪へと出場する。
しかし出場した五輪では徳永含む日本代表はグループリーグ敗退。イタリア・セリエAなど最高峰のリーグでプレーする選手たちを前に涙を飲んだ。ようやくたどり着いた五輪の地で見せつけられたのは世界規格の強さ。この戦いを経験した徳永はより高いレベルのプレーを意識し始める。
そんな徳永が今季、戦いの場に選んだのが早大だ。強化指定制度はあえて利用せずに大学でのプレーに専念することに決める。徳永は最高学年となり主将に選出された。近年不振が続く早大は一時、東京都リーグ1部(関東リーグ3部)にまで降格し、昨年ようやく関東リーグ2部に復帰した。Jリーグや日本代表を経験した徳永にとってこの環境は決して充実したものとは言えない。しかし、徳永はそんな環境でもチームのことを最優先に考えプレーを続ける。Jリーグでは得られない辛さを乗り超えた男が更なる進化を続けているのはそのパフォーマンスを見れば疑う余地などない。
また多くを語らずチーム第一のプレーで引っ張る主将・徳永は監督だけでなくチームメイトからも全幅の信頼を集めている。そんな徳永のけん引あってチームは前期リーグで昇格1年目にして首位で折り返した。すると活躍が買われ全日本大学選抜に選出される。先日行われたミドルセックス・ワンダラーズとの試合では別格の存在感を見せつけ、相手チームを圧倒した。試合を終えた徳永はいつも冷静な口調から一転、強く言い放った。「ユニバーシアードに出場して優勝したい」。大会3連覇にかける思いも強い。アテネの経験を糧に成長を遂げた「別格」の男。今度こそ、そのプレーで世界を圧巻してみせる。
(灰野研一)
◆徳永悠平(とくなが・ゆうへい) 1983年(昭58)9月25日生まれ。179センチ75キロ。国見高出身、人間科学部スポーツ科学科4年。大学最終年となる今年は、主将としてワセダでのプレーに専念。悲願の1部昇格を目指す。

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