楽天の宮崎・日向キャンプ完全休養日の21日、長坂健治捕手(27)が休日返上で約300球の打撃練習を行い、開幕1軍入りをアピールした。近鉄から移籍して今年でプロ4年目。新たに誕生したIT軍団の中で、苦手な打撃を克服し、チーム全体をコントロールする「第3頭脳の座」獲得を狙う。
完全オフにもかかわらず、日向市の1軍キャンプ地、お倉ケ浜総合運動公園屋内運動場に心地よい打球音が響き渡った。
前日までのにぎわいがうそのように静まり返った同運動場に午後1時すぎに到着。たった1人、右打席に立った長坂は約1時間、打撃マシンから5秒間隔で繰り出される130キロ前後の直球を黙々と打ち続けた。今日22日の春季キャンプ4回目の紅白戦を前に「やっぱり打っておきたい。休日返上といっても1時間ですから。ボールを強くたたくことを心掛けました」と当然とばかりに振り返った。
近鉄でプロ3年目の昨季は、強肩捕手として25試合に出場した。だが、打率は23打数4安打の1割7分4厘と納得できるものではなかった。田尾安志監督(51)が「打撃が良ければもう1人」という捕手3人枠構想の中で、藤井彰人(28)中村武志(37)に続く3枚目の1軍切符獲得は、打撃次第だ。久米島(沖縄)からのキャンプでは紅白戦3戦すべてに出場。計5打数2安打をマークしているが、途中出場した20日は空振り三振に終わった。この日の特打は「課題だらけです。少しでもレベルを上げたい」という危機感の表れだった。
リード面でも「いろんな面でもっと気を使っていかなければ」と意欲を見せる。「ピッチャーの持ち味を最大限に引き出してやるのが、キャッチャーの仕事。1人でも多くの球を受けて、特徴や個性を早くつかみたい」。過去対戦した相手打者のデータもファイルで蓄積。IT軍団のメーンコンピューターを目指す長坂は「(データを)もっと増やしたいが、まず1軍にいないと出場すらできない」とメモリー拡大を狙う。【佐々木雄高】
[2005/2/22/10:37 紙面から]
写真=休日返上でマシン打撃をする長坂(撮影・柴田隆二)
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