<高校野球青森県大会:青森山田11−0弘前工>◇9日目◇21日◇青森市営野球場◇準々決勝
青森山田のエース柳田将利(3年)が自己最速を3キロ更新する149キロをマーク。打っても右越え3点本塁打を放つなど、5回コールド11−0で弘前工を破りベスト4進出を決めた。
ズドン、ズドンと重いミット音が球場に響き渡る。13日の初戦以来の先発マウンドに立ったエース柳田。初回、2番打者への3球目。高めのストレートで空振り三振を奪ったボールが、ネット裏の青森山田高のスピードガンで149キロを計測した。昨秋の東北大会でマークした自己最速の146キロを3キロ上回る1球。打席に立っていた弘前工の奥村泰雅捕手(3年)も「シュート回転しながら伸びてきた」と脱帽するしかなかった。
今大会最多となる3回48球を投げ、2安打5奪三振0封。同校のスピードガンでは146キロを含む、140キロ台を7球計測した。スピードガン表示は計る角度、メーカーなどで異なる場合も多く、他校のスピードガンでは144キロが最高で、テレビ中継では138キロだった。いずれにしても、力のあるストレートだったことには違いない。
伝え聞いた渋谷良弥監督(58)は「練習でも最近は常時140キロ以上出ている。内容は65点ぐらいのできだけど、その調子で頑張ってほしいですね」と期待を込める。3回戦、4回戦は登板しなかった柳田も、18、19日には大会中では3年間で初めてとなる100球以上の投げ込みを行った。開幕前から渋谷監督に、初戦と準々決勝での先発を言い渡されており、エースとして、しっかりと調整してきた結果だった。
4番として、打っても4回に特大の3点本塁打をライトスタンドにたたき込んだ。先制打を含む3安打4打点のワンマンショー。レフトスタンドを埋め尽くした1500人以上の全校応援の視線を独り占めした。
センバツで3−16と初戦敗退して以降は肉体改造に着手。昨夏103キロあった体重を95キロまで絞り込んだ。東北大会では2試合28奪三振で10年ぶりの優勝に導いたが「夏に勝たないと意味がない」と繰り返した。3季連続の甲子園まであと2勝。豪快さが売りのエースに死角は見当たらない。【前田祐輔】
[2005/7/22/12:07 紙面から]
写真=気迫のこもった投球で3回を0封した青森山田・柳田
|