<全国高校サッカー:遠野2−1那覇西>◇2日目◇12月31日◇駒場◇1回戦
遠野(岩手)は総体準優勝の那覇西(沖縄)から金星を挙げた。
耐えに耐えた。試合終了の笛に、遠野イレブンがこぶしを突き上げ、喜びを爆発させた。4年ぶりの出場となった全国選手権で、夏の全国総体で準優勝している那覇西を2−1と撃破。就任1年目の松田監督は「県大会と同じで、遠野の伝統である粘りのサッカーができた」。00年以来5年ぶりの初戦突破に満足そうに胸を張った。
放ったシュートはたった2本だったが、オウンゴールを含めて2得点を奪い、14本のシュートを放った那覇西の猛攻を1点に防いだ。殊勲は決定的なピンチを再三防ぐ好守を見せたGK高橋佳豊(2年)だ。「相手は準優勝チーム。胸を借りるつもりでやったのがよかった」としてやったりの表情だった。県予選では左太ももを肉離れして万全ではなかったが、この試合では1対1のピンチにも果敢な守備を見せた。テレビ解説のOB菊池新吉氏(日テレGKコーチ)は「西日で見づらかったし、風もある中、ボールの変化も冷静に守っていた。後半立ち上がりの2本の決定的なシュートを止めたのが勝因」と褒めた。
何事にもあきらめない姿勢が遠野の伝統だ。高橋佳は「走り切るとか、動き続ける、ということを意識して普段から練習しています」。県大会準決勝の不来方戦では後半ロスタイムに、この試合で先制点を挙げたFW菊池亮(3年)が同点ゴールを奪ってPK戦をものにした。この試合も7倍の14本のシュートを浴びながらの粘り勝ち。松田監督は明日2日の東福岡戦に向け「粘って粘ってカウンターを狙いたい」と、しのいでからの少ないチャンスに勝機を見いだす作戦だ。
[2006/1/1/10:51 紙面から]
写真=初戦を突破し遠野MF橋場はスタンドのサポーターとガッチリ握手を交わす
|