<全国高校サッカー:山形中央1−1和歌山北(PK5−4)>◇2日目◇12月31日◇西が丘◇1回戦
山形中央がPK戦で和歌山北を破り、劇的な白星を飾った。前半25分にFW長岡康太(3年)が先制したが、後半20分に1−1の同点にされた。PK戦では2年生守護神のGK岩井慎佑が1本止め、5−4で競り勝った。
勝利の瞬間、山形中央イレブンがつくった歓喜の輪の中心に岩井がいた。高校総体では、初戦で対戦した中京大中京に1−1と同じスコアからPK戦2−4で負けた。それだけに「今度こそ絶対勝ってやると思っていた。最後に止めた瞬間はうれしさで自然にガッツポーズが出た」と振り返った。
「ここで活躍すればヒーローになれる」とPK戦に落ち着いて挑んだ。左に跳んで1度はセーブしたと思われた1本目は、キック前に足が前に出たとの判定で蹴り直しとなった。思わず天を仰いだ岩井だったが判定は覆るはずもなく、次は右隅に決められた。
両チーム4本ずつ決めた後の5本目。相手DF花田祥平(3年)の蹴ったボールは左ポストを直撃。「やった」と思った瞬間、審判はまたしても、1本目同様の判断で蹴り直しの判定を下した。さぞイライラしたと思いきや「次は止めてやると思った」とすでに相手の動作に注目していた。「相手の顔を見た感じでは、自信がなさそうだった。助走を見て1本目と違う方向にけると思った」と左に跳んだ岩井は見事にパンチングではじいた。ボールはポストに当たり、ゴールの外に飛んだ。
殊勲の岩井をチームメートも祝福した。勝利を決めるキッカーとなったMF渡部博文主将(3年)は「岩井が最後に止めてくれたので、強い気持ちで挑めた」と話した。1本目を決めたFW安部隆介(3年)も「負ける気はしなかった。岩井を信じていた」と振り返った。これで昨年の羽黒に続き、山形県勢は2年連続の初戦PK戦突破となった。岩井は「しっかり休んで次もまた頑張りたい。今まで山形県代表は3回戦が最高。なんとか8強を目指したい」と県勢初のベスト8入りに意欲を見せた。【塩谷正人】
[2006/1/1/10:51 紙面から]
写真=PK戦を制した山形中央イレブンは大喜び
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