<カーリング女子日本選手権>◇10日・3日目◇青森市スポーツ会館◇予選リーグ
トリノ五輪代表のチーム青森が、中学生にまさかの敗戦を喫した。メンバー3人の母校でもある常呂中(北海道)を相手に、開始から4エンド連続失点。後半の反撃で延長に持ち込んだものの、結局8−9で敗れた。それでも昨年覇者のチーム長野を破るなど、5勝2敗で2位タイに浮上。決勝トーナメント進出に前進した。
少し早すぎる世代交代だ。平均年齢23歳のチーム青森が、全員14歳(中学2年)の常呂中に金星を献上してしまった。五輪代表の意地で最終エンドに追い付いたものの、延長の第11エンド、スキップ小野寺歩(27)の最終ショットは10センチほど短かった。
序盤に思わぬ大差をつけられた。先行だった第1エンドはともかく、有利な後攻で3エンド連続失点。2得点以上を狙った一投は、ことごとく外れた。逆に相手は狙い通りのショットを次々と決めてきた。「基本練習をしっかりやっている子たち。技術が高いのは分かっていた」と林弓枝(27)。小野寺も「相手がうまかった」と感心した。
2人とも常呂中出身で、相手の主力メンバーは小学2年から知っている。常呂町のリンクで手取り足取り教えた子供たちが、まさかこれほど急速に成長してくるとは思ってもいなかった。「私たちも若いころ、大人のチームに勝ったりしていた。相手はこういう気持ちなんだなあと分かった」。小野寺は自分たちの中学生時代の姿を、相手チームに重ね合わせた。
最年少の本橋麻里(明の星短大1年)は、4年前に同中を卒業した。相手のメンバーとは最も年代が近く「麻里ちゃん」と呼ばれ、慕われている。敗戦直後、スキップ吉田知那美に「やるねえ」と声を掛け、素直に祝福した。
悔しさがあるが、それだけではなかった。「あの子たちは、これから日本を背負って立つチームになるはず」とつぶやいた林の表情には、どこかお姉さんの優しさが感じられた。【高宮憲治】
[2006/3/11/11:48 紙面から]
写真=チーム青森対常呂中 劣勢に厳しい表情の小野寺(後方左)と林(同右)。前方はショットを指示する相手スキップ吉田(左)と中川
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