<カーリング:日本選手権女子>◇4日目◇11日◇青森市スポーツ会館
トリノ五輪7位のチーム青森が予選リーグを6勝2敗の1位タイで終え、チーム長野とのタイブレーク(順位決定戦)に勝って予選1位で決勝トーナメントに進出した。スキップ小野寺歩(27)もスーパーショットを見せるなど、五輪と同じく大会終盤に調子を上げてきた。今日12日に決勝などが行われる。
トリノのリンクを沸かせた小野寺のスーパーショットがさく裂した。強く押し出したラストストーンは、わずかに開いた自軍ストーン間を擦り抜け、中心近くにあった相手ストーンを2個、一気にハウスの外へはじき飛ばした。
宿敵チーム長野との再戦となった8エンド制のタイブレーク。4−3とわずか1点差で迎えた第7エンドの劇的瞬間だった。スティール(後攻での失点)の危機を回避しただけでなく、逆に2点を加えた。1エンドを残して3点差をつけ、勝利を確実にした。
「あれは仕方なかったんです。プラン通りにいかなくて…」と小野寺は苦笑いした。安全策としては、氷上のストーン数を少なくして終盤を迎えたほうがよかった。結果オーライというのが本音だった。それでも衝撃的一投を目の当たりにしたファンは、どよめきと拍手でヒロインをたたえた。
この日は予選リーグ最終戦となった第1試合から流れをつかんでいた。チーム軽井沢を相手に開始2エンドで6−0と圧倒。前日まで1勝2敗と苦手としていた朝一番の試合に楽勝したことで、気分も乗っていた。「いつもより気合を入れてました」と6時半起床の林弓枝(27)も笑顔で話した。
練習不足、まさかの黒星スタートなど、不安いっぱいの大会だったが、優勝がどうやら視野に入ってきた。「わたしたちはチャレンジャーですから」と小野寺。いよいよ迎えた最終日。増え続ける観衆は、どんなドラマを目にするだろうか。【高宮憲治】
[2006/3/12/11:05 紙面から]
写真=タイブレークのチーム長野戦でショットを放つチーム青森の本橋。左は目黒
|