<イースタンリーグ:楽天11−7ヤクルト>◇8日◇山形県野球場ほか
楽天の山下大輔2軍監督(53)が監督交代後初のホームゲームを白星で飾った。1軍ヘッドコーチから2軍監督に就任して5戦目。調整中の竜太郎(28)と吉岡雄二(33)に続き、途中出場の大卒ルーキー大広翔治(22=東洋大)の公式戦初本塁打を引き出すなど、ベテランと若手をタイミング良く起用。11−7でヤクルトに競り勝ち、監督就任後3勝2敗と白星を先行させた。
左遷だ、降格だとか、周囲の雑音は一切気にしない。松井優典1軍ヘッドコーチ(54)に代わって1日から楽天「準1軍メンバー」の指揮を執る山下2軍監督が、昨季までの横浜監督時代に多村仁(28)村田修一(24)ら若手を育てた手腕を発揮し、低迷するトップチームをアシストする。
先発10人(投手含む)中8人の1軍経験者でスタートした監督就任後初の本拠地戦。初回裏、無死一、二塁から3番竜太郎が14日の2軍降格後初の打席で先制3ランを放ち、意地を見せた。6−6の同点に追い付かれた後の7回には、4番吉岡が2試合連続の勝ち越し弾。再度、同点に追い付かれた8回裏には、決勝2点適時打の5番山下勝己(27)に続き、1軍助っ人カツノリ(31)の代走として途中出場していた大広が公式戦初のダメ押し2ランを左翼越えにたたきき込み、チームを勢いづかせた。
「若手は、多少フォームが崩れても積極的に振らなければだめだ。課題をゲームの中で試していくくらいの気持ちがほしい」。今春のキャンプを含めて開幕から約1カ月間、1軍メンバーの力量も熟知している山下2軍監督は、球団全体の選手の底上げに着手したばかりだ。
既存球団のファームより10人は多い調整組。山下2軍監督は「ベテランが多いだけに、ゲームは作ってくれるが、(1軍昇格は)若手にもいきなりチャンスのあるチームだけに同時進行でやっていかないとね」と、調整組と育成組のバランスを図っている。
連敗中だったチームを引き継いでから3勝2敗。引き分けを挟んだホーム4連勝で通算でも13勝9敗1分けと貯金4に伸ばした。「入れ替えが激しく、戦力は安定しないが、選手にとっても1軍で活躍するのがすべて」。この日「ツバメ(スワローズ)返し」に成功した若ワシ軍団の指揮官は、より多くの選手の「1軍返し」に全力を注ぐ。【佐々木雄高】
[2005/5/9/12:09 紙面から]
写真=試合後、初本塁打を放った大卒ルーキー大広にアドバイスする山下2軍監督
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