今キャンプ2度目の紅白戦が18日行われ、山下勝充内野手(28)が「1軍昇格テスト」で生き残った。初めて2軍から呼ばれ、紅組の6番三塁でフル出場。二塁打2本で1打点と持ち前の長打力をアピールし、1軍残留を決めた。先の休日で、松井2軍監督と約2時間半にも及ぶ打ち込みの成果が出て、開幕1軍へまずは1歩前進した。
ノムさん、そして三木谷オーナーも見守る前で、期待の和製大砲が爆発した。山下が、これぞ「ホームランバッター」の二塁打2本をかっ飛ばした。1打席目は白組先発朝井から、左中間を真っ二つに破った。2死二塁で迎えた5回の第3打席では、詰まったと思った当たりが、右翼フェンスに直撃。初めて合流した1軍の紅白戦で、持ち前の長打力を証明してみせた。
試合後、野村監督は「目立つ活躍はしていないが、当分こっち(1軍)でテストしますよ」と、辛口ながら山下の“残留”を決定。2軍選手にとっては、紅白戦は昇格をかけた一発勝負の戦い。1日限りで、2軍に戻されてしまう可能性もあっただけに、山下は「まずはよかったです」と胸をなで下ろした。
185センチ、90キロの巨体とパワーは、外国人にも引けをとらない。近鉄時代の04年にウエスタン2冠王も、1軍では活躍できないでいる。松井2軍監督は「才能だけでプレーしている」と鉄拳制裁。休日の16日に強制的に呼び出し、付きっきりでマシン相手に打ち込ませた。2時間半、約1000球の打ち込み。休日返上特打の成果が出た形だ。
打力が認められ、1軍に仮合格したが、慢心はみじんもない。毎年春には強く「オープン戦男」とよく皮肉を言われてきた。昨年も球団初のオープン戦となった2月の巨人戦で1発を放った後、調子を落とした。シーズンは9試合出場で6打数1安打に終わった。「まだまだこれからですよ」と気を引き締める表情に、7年目の並々ならぬ決意を感じさせた。【柴田猛夫】
[2006/2/19/11:25 紙面から]
写真=2回裏無死、山下は左中間に二塁打を放つ(撮影・中村誠慈)
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