開幕「2番遊撃手」に当確だ。楽天は14日、静岡草薙野球場で西武とオープン戦を行い、沖原佳典内野手(33)が今季2本目となる本塁打をマーク。オープン戦序盤は不振も、徐々に調子を上げ、この日も散発6安打に終わった貧打線の中で唯一輝きを放った。
このままでは終われなかった。8回裏、そこまで西武に0−12と大差をつけられ、巡ってきた2死二塁のチャンス。3個の内野ゴロで凡退していた沖原は、西武杉山の甘い内角の直球を振り抜いた。左翼席を飛び越える推定飛距離110メートルの場外弾。沈んでいた右翼スタンドの楽天ファンがようやく沸いた。
昨シーズン途中に阪神から移籍し、打率3割1分3厘、23打点の活躍で遊撃手のレギュラーを勝ち取った。しかし、今季は同じポジションで抜群の守備能力を誇るルーキー西村が首脳陣の目に留まり、春季キャンプの紅白戦ではスタメンの座を奪われる試合も。オープン戦が始まり3日の西武戦でようやくスタメンのチャンスが巡ったが、2打数無安打と生かせなかった。
しかし9日のオリックス戦でよみがえった。右前打、左前打と5打数2安打で広角打法を発揮し、翌10日の巨人戦では大阪ドームの左翼席に1発をたたき込んだ。昨季1本塁打の男が、この日早くも2本目をマーク。「最初のころは駄目でしたが、だんだんよくなって来てます」。12日の中日戦で左足に死球を受け途中交代していたが、野村克也監督(70)に「足は大丈夫か」と問われると「大丈夫です!」と元気よく答えていた。
13日、ルーキー西村が教育リーグで出場機会を与えるという名目で2軍に降格。野村監督も「レギュラーは沖原? 決まりじゃんか。あいつを追い越すやつはおらん」と話すだけに、開幕スタメンを手中に収めた。阪神時代の恩師でもある指揮官のため、今季も全力で守って、打つ!【由本裕貴】
[2006/3/15/12:07 紙面から]
写真=8回裏、2ラン本塁打を放ち橋上コーチ(右)とタッチをかわす沖原((撮影・鈴木豊)
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