J2仙台のMF財前宣之(28)が、変幻自在のポジションチェンジで相手守備網を混乱に陥れる。チームは15日、利府町の宮城県サッカー場で、明日17日のホーム鳥栖戦へ向け紅白戦を行った。2トップの一角に入った財前は、トップ下のMF梁勇基(23)と巧みに入れ替わるなど存在感を発揮。ホーム初勝利へ向け、好感触を口にした。
前線のトライアングルがめまぐるしく入れ替わる。「高さもないし、サイドからのクロスだけでは点を取れない。FW的な動きだけじゃなく、引いた位置から積極的にラストパスを狙う」。財前はFW大柴克友(31)、梁とともに積極的にポジションチェンジを繰り返した。その効果はてきめん。都並敏史監督(43)は「流動性が出てきた」と活性化した攻撃力に目を見張った。
相手の鳥栖は、前節甲府戦で松本育夫監督(63)が退席処分となり、代わって岸野靖之コーチ(46)が指揮を執る。財前にとっては、川崎V(現東京V)ユース時代に指導を受けた恩師で「生意気盛りの頃、よく胸ぐらをつかまれた」という間柄。「いろいろあったけど恩返ししたい。相手はアグレッシブ。高い位置でファウルを誘ってFKを狙いたい」と闘志をたぎらせた。
これまで3度の前十字じん帯断裂を経験。「さびるものじゃないし気にならない」と、左ひざには今でも直径約5ミリの金属ボルトが埋まっている。約30分の居残りシュート練習でボールの感触を確かめた。「いろいろな意味で大切な試合。悪い流れをここで断ち切りたい」。チームはここまでホーム3連敗中。不死身のファンタジスタが、仙台に春を呼び込む。【下田雄一】
[2005/4/16/10:46 紙面から]
写真=居残りでシュート練習に励む仙台MF財前
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