負ければ最下位転落。後がないJ2仙台の都並敏史監督(43)が「聖域なき」選手起用で次節アウエー草津戦を乗り切る。チームは20日、仙台市泉サッカー場で約2時間、12対12のゲーム形式の練習を中心に調整した。都並監督はDF根引謙介副将(27)のスタメン落ちも視野に入れた大胆な戦力シャッフルを示唆。目前の苦境を乗り切る構えだ。
ここまで1勝5敗1分けの11位と浮上のきっかけをつかめない都並丸。早くも瀬戸際に立たされた1年目の指揮官は、自らかたくなに守ってきた「聖域」の撤廃を打ち出した。冷たい雨の中、スタメン組、控え組をアットランダムに配したゲームを行い、イレブンの競争意識を喚起。「総シャッフルはないが、多少代わるところもある」と次節のメンバー変更をほのめかした。
これまでは、ポジション争いはあっても「特別枠」が存在していた。指揮官の方針で、外国人助っ人、主将、副将には優先出場権が与えられていたが、ここにきて完全撤廃する見込み。「我慢するにも限界もある。パフォーマンスが落ちていれば競争の渦に入ってもらうということ。熊谷(主将)にも話したし、今はそういう状況」と話し、フル出場でチームをけん引したDF根引副将すら例外でないことを断言した。
また、積極的な若手登用にも言及。「前でボールを奪える激しさがある。今、もっとも欠けている激しさがある。近いうちにチャンスは出てくると思う」と高卒ルーキーで急成長を見せるDF渡辺広大(18)の早期起用までほのめかした。草津との最下位決定戦に敗れれば、早くも第1クールの負け越しが確定する。波打ち際まで押し戻された都並丸が、戦力総動員で苦境を乗り切る。【下田雄一】
[2005/4/21/10:44 紙面から]
写真=雨中のトレーニングに励む(左から)MF梁、DF富田、MF千葉
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