J2仙台のGK高桑大二朗(31)が、ホームで味わった屈辱を敵地で晴らす。チームは23日、仙台市泉サッカー場で明日25日の「みちのくダービー」第2ラウンドへ向け紅白戦を中心にメニューをこなした。シュート練習に参加した高桑は、FW陣が繰り出す際どいシュートを好セーブで再三阻止するなど好調な動きをアピール。自らのファンブルで勝ち越しゴールを献上した第1ラウンドホーム戦のリベンジに意欲を示した。
矢継ぎ早に放たれるシュートに最後まで食らいついた。GK高桑が、ゴール前で研ぎ澄まされた集中力を発揮した。ヘディングシュートを果敢にパンチングでしのぐ。瞬時に体勢を立て直しこぼれ球に対応。放たれた3本のシュートを執念のセーブでクリアしゴールを死守した。通常練習で見せた鬼の形相に、集まった約100人のサポーターから思わず拍手が沸き起こった。
燃えないはずがなかった。「あれはボクの責任。あそこはボールをはじいておくべきでした…」。前回のみちのくダービー第1ラウンドで、ハンドリングミスから痛恨の失点。0−0で迎えた後半20分、山形MF秋葉勝(21)の当たり損ないのシュートに飛びついたが、ボールは無情にもわきの下をすり抜けた。15戦無敗とカモにしていた山形に白星を献上。リベンジの準備は整った。
この日、チームは紅白戦で調整したが、アグレッシブに攻め上がる控えチームに圧倒されるなど守備の課題が一気に露呈した。練習後、副将としてイレブンの意見をまとめるなど修正点の洗い出しに積極的に関与した。「メディアルーナ(守備の基本隊形)がうまく機能し始めた。サイドバックも高い位置でインターセプトしてくれるし、クロス対応もしやすくなった」と手応えをつかんでいる。
藤川孝幸GKコーチ(42)は「彼にとっても山形戦は大事な試合。負け組になるか勝ち組になるか線上にいるが、(技術的には)代表復帰できる能力はある。キーパーに一番必要なカリスマ性をつかみ取るチャンス」と期待を寄せる。勝てば山形を順位で上回る。高桑の執念が今季初の4連勝をチームに呼び込む。【下田雄一】
[2005/6/24/11:02 紙面から]
写真=素早い反応で好セーブを連発した仙台GK高桑(右)
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