<J2:仙台0−0横浜FC>◇第27節◇20日◇仙台
仙台は、ホームで横浜FCと対戦し、0−0の引き分けに終わった。後半に相手FWカズ(38)のシュートをDF陣がことごとく阻んだが、攻撃陣が再三の決定機を外し、勝ち点3を取りこぼした。ホーム8戦負けなしとしたが、自動昇格圏2位福岡との勝ち点差は11と開き、J1昇格に黄信号が点灯した。
いつもの迫力はない。試合終了後、スタンドから力ないブーイングが沸き起こった。汗だくで肩を落とすイレブン。何とも後味の悪い空気がピッチを覆い尽くした。ホームでの不敗神話は守られた。DF陣が奮起し「カズダンス」を阻止した。しかし、攻撃陣が決めるところで決められない。詰め掛けた1万9094人のサポーターのイライラは、すぐに脱力感に変わった。
後半だけで7本のシュートを放ったがゴールの枠をとらえることができない。FWバロン(31)途中出場のシュウェンク(26)と助っ人陣がことごとく決定機を外した。都並敏史監督(44)は「勝ち点3がどうしても欲しかっただけに、失望している。決定機を決められなかったのが要因」と悔しさをにじませた。
試合前にけが人続出。前節とメンバーを大幅に入れ替えて臨んだ一戦だった。チームの精神的支柱であるFW大柴克友(32)は38度の発熱を押して強行出場。「関口、中田が不慣れなポジションでもエネルギッシュなプレーをしていた。決めるところ決めるのが助っ人。海より深く反省してもらいたい」と続けた。
左サイドで20試合ぶりにスタメン入りしたMF関口訓充(19)も結果を残すことができなかった。カズとの年齢差は19歳。あこがれのストライカーとの夢の対戦がかない最高のモチベーションで臨んだが、空回りした。後半13分、ゴール前で相手GKと1対1。右足で放ったシュートは大きな弧を描きクロスバーを越えた。「あれは決めて当たり前。あれを決めて初めてプロ。勝てるものも勝てなくなる。トラップミスもあったし反省するところは多い」と関口は肩を落とした。
DF陣が奮起し、相手FWのカズを徹底マークで抑えるなど再三のピンチをしのいだだけに悔しさは増幅するばかりだった。GK高桑大二朗(32)は「次は勝たなくていけない。次も0に抑えて引っ張っていきたい」。次節はアウエーで首位京都戦。崖っぷちからはい上がれるか、イレブンの底力が試される。【下田雄一】
[2005/8/21/11:45 紙面から]
写真=後半、横浜FC・FW三浦知(中央下)を囲んでボールを奪う中田(左)と木谷の仙台守備陣
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